絶妙な構成が見事です。視点、時間軸、2つの世界が入れ替わり、ラジオの導入もあり読みにくいですが、必要不可能な設定です。ナックルボールは青年期の心の揺れ。揺れる確率はその高ぶり。キャッチボール、ラジオ、合唱は発信と受信の象徴。ミニーはミキの縦棒を引き抜いた形。幾何模様は天体の周期軌道。静寂な文章だが精緻な暗喩が隠されている気がします。そんな中村航の紡ぐ言葉の数々が大好きです。
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- 感想投稿日 : 2014年5月29日
- 読了日 : 2014年5月29日
- 本棚登録日 : 2014年5月29日
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