桜庭一樹氏の「東京ディストピア日記」がすごかった。自分も体験しているコロナ禍の生活なのに、こうやって作品として外から読んでいると、少しずつ変わっていき不穏な空気が満ちていく様子はまさにディストピア。
周りの空気も、自分自身もどんどん殺伐としていき、徐々に低いところに滑り落ちていくような、なんだかわからないもやもやした気分が見事に言語化されていて、作家ってすごいなと改めて思った。
コロナ禍の記録としても、そこに呑まれそうな自分自身への戒めとしても、ずっととっておきたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
雑誌
- 感想投稿日 : 2021年3月11日
- 読了日 : 2021年3月11日
- 本棚登録日 : 2021年1月20日
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