執権 北条氏と鎌倉幕府 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2019年10月12日発売)
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感想 : 16
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 今年(2022年)のNHK大河ドラマ(『鎌倉殿の13人』)の予習本として最初に買って、最後に読んだ本となりました。これからさらに興味をひかれる本と出会えればまた読むかもしれませんが、ひとまずこれでひと区切り。

 1月に読んだ『頼朝の武士団』(朝日新書)と同じ著者なので、学術文庫だから専門的なテーマではあるものの、フランクな文章で基本的なことから説明してくれており、比較的わかりやすいと思います。

 本書では、「北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか?」という問いに答えを見つけるべく、第二代執権北条義時と、第八代執権北条時宗の2人に焦点を当て、「北条氏の鎌倉幕府支配を支えた論理」について考察しています。

 とても勉強になったし、おもしろかった。とくに、義時の武内宿禰再誕伝説はめっちゃ興味深く読みました。義時って、北条氏にとっては源頼朝ばりの英雄なんですね。

 そして、時宗がこんなに独裁者だったとは驚き。昔(2001年)のNHK大河ドラマ『北条時宗』で見た和泉元彌さんのイメージが強く残っているんだけど、こんなに独裁してたかどうか、よく覚えてないのよねぇ。ここで改めてまた見たいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月18日
読了日 : 2022年3月18日
本棚登録日 : 2022年3月18日

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