わたしは手帳というものが好きで、毎年年末になると「来年の手帳はどういうのにしようかなぁ」とウキウキしながら文具店をハシゴする。使い始めは、新しい手帳に記入することがうれしくてせっせと書き込むのだが、そのうちせいぜいピアノのレッスン日やサッカー観戦日、夫の出勤日などの予定を書く程度にしか使わなくなってくる。ふとうまく使いこなせていないことに気付き、これではいけないとうちにある手帳活用のための本を引っ張り出してきたり、本屋などで手帳関連の本を見かけるとつい手にとってしまったりする。
今回はとくにそういうわけではなく、たまたま図書館の新刊コーナーで見つけて、気になったので借りてみただけだった。もともと手帳好きなこともあって、図書館から帰宅してすぐ、真っ先に本書を開いてみたら、そのまま一気に2時間未満で読了してしまった。手帳活用術の本はあまたあれど、どれでもいいというわけではなく、やはり自分の状況や気分に合ったものを選んできた。この本は、インスピレーションがうまく働いたのか、選んだというのとは違うが、気になっただけあって今の自分にうまくはまった。縁があったというほかない。
取り立てて特別な方法が書いてあるわけでもないのだが、これまでに出版された手帳術の本や、成功した人物の実際の手帳術など、引用や実例を挙げながら、著者自身の言葉でコツがまとめられているので非常に読みやすかったし説得力があった。本文も色分けされていて見やすい。なるほど、そんなことまで手帳に書いちゃえばいいのか、と新たな発見もたくさんある。女性の例も取り上げているから、性別や職業はあまり関係なく参考になるのではないかと思う。アナログ手帳のほかに、今利用者が増えているPDAなどのデジタル手帳の例も、少しだがあるのも新しい。ちょうど年の折り返し地点に差しかかった6月、手帳の活用方法を見直そうと思う。(2005.6.2)
- 感想投稿日 : 2009年7月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2009年7月16日
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