僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回

著者 :
  • 集英社 (2021年9月24日発売)
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感想 : 20
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パンデミック中でも自然豊かな生活をしている家族の日記のようで、ちょっとした親バカ風な内容かと思いましたが、本来あるべき人間らしさがお子さんが教えてくれる場面があり考えさせられました。例えば、お子さんが「地球上の人間がみんな死んだら次は何かな?恐竜?」真生さんが「道路や車がなくなってまったく違う風景だろうね」そしたらお子さんが「そしたら自由に歩けるね。アリさんとかカタツムリくんとかも」と語っています。
こどもと散歩していると「あのみかん摂ってもいい?」「あのビワ摂ってもいい」と言われても「あれは他の誰かのものだから」と答えなければならない。せつないです。人間が人間らしく生きられないことをこんな小さいときから大人は伝えなくてはならない。地球は誰のもの、海は誰のもの、土は誰のもの、木や森は誰のもの、そして空気は誰のもの。かなり間違いを起こしている生き物は人類だったかもしれません。

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感想投稿日 : 2022年7月4日
読了日 : 2022年7月4日
本棚登録日 : 2022年6月17日

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