なぜ、本を読むのか?
本を読む理由がわからない方、興味はあるけど読む気がしないという方の背中を全力で押したくて書いたという本書。
読んでいて胸が締め付けられるようでした。

私も又吉さん同様に、本に救われてきた人間です。
自意識を持て余してしまうとき、器用に生きられないとき、本はいつもそっとそばにあって、深い闇を追い払ってくれました。本は読まなくたっていい。けど、そんなに難しく考えることなく、まずは読んでみたらどうよ、と真摯に語り掛けてくれる気がしました。

読んでいて何よりも感じるのは本への愛情と作者への尊敬の念。本を楽しみたいという気持ちで、わくわくしながら本を開くのは私も又吉さんとまったく同じ。
悪意を持てば小説をつまらなくすることなんて容易だからこそ、マイナスな情報にばかり目を向けて本を楽しめなくなることは避けていきたい。

白か黒かではない、二択の間で迷っている状態を優柔不断だと言わないでほしい、と言うあたりに又吉さんの人柄が表れている気がします。
本は、世界が二択ではないということを教えてくれる貴重な存在ですよね。
それに、本はその時の自分の能力でしか読めない。「いつ読んでも違う味がする。それが読書の大きな魅力です」という言葉も大好きです。

長い人生、どうしても深い闇に落ちてしまって、この夜さえ越えることができたら…という日だってあるはず。ほんの少しの差異なんだろうけれど、そっと光の方へ自分んを押し出してくれるのも、本でした。
丁寧に紹介された本たちは、どれも読んでみたいし、読んだ後にまた又吉さんのコメントを読んでみたい。

又吉さんのどこまでも静かな空気感が心地いい1冊でした。

2017年5月5日

読書状況 読み終わった [2017年5月5日]
カテゴリ 社会・ビジネス

この社会にはきれいごとがあふれている。
人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではないーーだが、それらは絵空事だ。

2017年新書大賞を受賞したらしい本書、おもしろかったです。
これは不愉快な本であると前書きで書かれていますが、書いてある内容はそんなに突拍子もないことではなく、「そりゃそーだよね!」と思うことが多かったです。
とはいえ、初めて知ることもあって、それもまた面白くて。
とりわけ、人種とIQについて述べた章の「アファーマティブ・アクションは一部の黒人を有利にするものの、黒人全体の知能を向上させることにまったく役立ってはいない」という話は興味深い。
アファーマティブ・アクションはそもそも、もう必要ではない、という話は耳にしたことがありましたが、黒人と白人のIQを比較した研究は初めて目にしましたし、人種間で知能の差があるなんて知らなかった。そんなこと言ったら人種差別だと即炎上しそう。

正直、遺伝の影響って、大きいですよね。
一方で環境が与える影響はもちろんあるのですが、本書によると親の子育てによるものというよりは、「友人」との関わりによるものが大きいようです。
ただし、知能が環境から受ける影響として3歳時点で栄養不良だった子どもは11歳時点のIQが低い(P45)など、乳児期は親(養育者)の影響は無視できませんが。
親ができるのは、その子が輝ける環境を用意することくらい。友人との関係に介入することはできないし、なかなか難しいですけどね。

本書に書かれていることは概ね興味深く読めましたが、あまりにも荒唐無稽だと思ったのが「親の免許制」
そりゃあそんなことができたらいいかもしれないけれど、子作りの方法は教えなくてもみんな勝手に習得するんですよね。免許なしの人には産ませない、なんて社会になれば、一部の人は避妊するなり堕胎するなりして抑制できたとしても、ネカフェや自宅での墜落分娩が多発するんでしょうね。

男女の性質の違いや、日本人の特質など、こうした客観的なデータを頭に入れておくことで、見える世界が少し変わってくる気がして、こういう楽しみ方ができるから新書は楽しいですね。

2017年5月4日

読書状況 読み終わった [2017年5月4日]
カテゴリ 社会・ビジネス

断捨離の一環で服も大量に処分してクローゼットがすっきり。
シンプルに大事にできる服を着ていきたい。
そんな風に思っているところにぴったりな1冊でした。

具体的なアイテムを並べながらポイントを解説してくれるのもありがたい。
ほんの些細な違いで、ぐっとお洒落に見えたりしますよね。
登場するアイテムがGUなど随分と身近なアイテムなのには驚きました。あれも欲しい、これも欲しいと読んでいて妄想が広がります。

頭が疲れている日でもページを開くと元気になれるので、通勤カバンに忍ばせて読む日も多い。
いい買い物をしました。

2017年5月3日

読書状況 読み終わった [2017年5月3日]
カテゴリ 自分と向き合う

改訂版が出る前から、この本の存在は知っていました。
その当時、読んで感銘を受けたという書評を目にしながら、全く興味が持てないなあと思ったのを覚えています。

その後、お金の関係でいろいろと自分自身向き合う機会が増えたこともあり、今度はすんなりと手を伸ばすことができました。本書はマネーリテラシーを高めるための、いいきっかけになってくれる1冊だと思います。

変化に富んだ今の時代、大胆に前に進んで行く人と、腐りかけた救命浮き輪にしがみついたままの人とが同居する時代になるだろうと本書は言います。思考を停止させちゃいけないですね。

恐怖や欲望などの感情でお金に振り回されるのでなく、お金のために働くのでもなく、自分の人生をより自分らしく生きるためにはどうすればいいのか「考える」ことの必要性について、改めて大切だと思った次第です。
物語形式で話が進む構成も読みやすい。

一般的によしと思われる、いい教育を受けて、いい会社に入ってローンで家を買って…というスタイルに疑問を投げかけていますが、本当に今はそれだけじゃ生き抜けない激動の社会なのかもしれないですね。
興味深いのは、何もお金について書かれているのみでなく、いわゆる人生への態度みたいなものが全体を通して書かれているところ。

どんな境遇からも学ぶ姿勢を持つこと、変えるのは人ではなく自分であること、常に向上心を持って学び続けることなどなど。
どうしても時間が経つと忘れてしまうからこそ、手元に置いてまた読みたい。読む度に自分の到達点によって受ける印象が違う気がしています。

2017年5月3日

読書状況 読み終わった [2017年5月3日]
カテゴリ 自分を高める

自分で申し込んだ資格試験の受験日が近まるのに一向にやる気がおきない。もう少し近づいたらやる気が出るだろうか…そんなことを思いながら勉強もせず、そろそろ試験まで1か月というところで、図書館でこの本を見つけた。

今の自分には一切の勉強をする習慣がない。
やる気がなくても習慣の力とやらに頼れば、勉強ができたりするんだろうか…そんな不純な動機で手を伸ばしました。

本書自体は各種実験に基づいた理論が書かれていて非常に興味深く、「気合」でなんとか頑張るんだ、といったものと真逆に位置する確立されたシステム論でした。

習慣という枠組みをいかに作り出すかということにも興味がありましたが、印象深かったのが「忘れてはならないのは、習慣を変えるプロセスを説明するのは簡単だが、それを達成するのは必ずしも簡単ではない」として、必要な要素の1つとして変われるということを「信じること」があげられていること。
私もこれって、すごく重要な要素だと思います。
変わりたいと思うこと、変われると信じること抜きには、どんな秀逸なプログラムがあっても無意味なのかもしれません。

毎日の人の行動の実に40%以上が「その場の決定」ではなく、「習慣」だと言います。
そう考えると、習慣を作り出すことの意義は大きいですね。そんな人の習慣に目をつけて利益を生み出してきた営利企業の物語も非常におもしろい。

それから、大きなきっかけなしに変化を成し遂げた人たちの多くは、変化を信じさせてくれるコミュニティがあったというのも興味深い。
何かを成し遂げるときに、一人よりも周りを巻き込む方が成功率は上がるのでしょうね。そして、あなたならできるというメッセージを受け続けることで、確実に成功率は上がるんでしょうね。

些細なことですが、掃除の後に好きな香りのハンドソープで手を洗うことで掃除の満足度が上がるなど、習慣における報酬を意識できるようになったことが収穫でした。

2017年4月8日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年4月8日]
カテゴリ 自分と向き合う

タイトルから想像できるとおり、物語は手紙のやり取りを通して綴られています。
私は筆まめではないけれど、手紙が好きです。
なかなか返事が手元に届かないのがいい。ゆっくりと待つ時間は今の時代、かえって貴重な気がします。

手紙だから言えること、偽れること、明かせることがあって、それを余すことなく活用しています。
静かなトーンは湊さんらしくありながら、あまり毒がなくて安心して読めました。内容は軽くないはずなんですけどね。

4編の中では、「20年後の宿題」が一番印象的でした。
どうして大場くんに白羽の矢が立ったのか、最後になってわかるのですが、なんともまあ自己中心的な手紙もあったものだ、と読み返してみると思います。
それどころか、少し見方を変えると誰もかれもが自己中心的。そして、それは大抵悪気がない。悪気がないからこそ、かえって厄介で、なんでもない時ならさらっと流せるような自己中心さも、ひとたび大きな事件が起これば見過ごせない傷になるようです。

通常は見えない何かを、目線を変えさせることで気付かせるのが日常ミステリーだと思っています。
時間が経過して物事の捉え方が変わることによって気付くものもありますし、手紙を通してうまく読者に新たな目線を与えてくれた気がします。
最後の短編のおかげで少し明るい未来も垣間見えて、珍しく読了後心がざわつかない読み心地でした。

2017年3月20日

読書状況 読み終わった [2017年3月20日]
カテゴリ 短編集・詩集

小さい頃は思いもよらなかったです。
新聞が、こんなにもおもしろいものだなんて。

私の周りは朝日新聞を購読している人が多いこともあって、自然と共通の話題になることがあります。今やネット社会。無料でいくらでもニュースが読める時代に新聞なんて。
そう思っていた時期もありましたが、新聞のいいところは興味のあるなしに関わらず全体を俯瞰できることですね。
ネットだと、どうしても興味のある記事にしか目がいかない。時事的な要素を収穫するのにはいいですが、時代に即したドキュメンタリーなことは新聞の方が軍配が上がる気がします。

新聞を読むと、社会への関心度が上がる。
「税金を払うなんて損だ」「年金を払うなんて意味がない」
そんな思想も、社会の一員として生きていく自覚が芽生えると、思考停止して拒否するのではなく、必要性を深く実感するようになります。

新聞、値段はまちまちですが、月額で4、5千円くらいしますよね。
正直、高いなあと思ってました。
ただ、これだけの情報量(2日で新書1冊分だそうです)が、タイムリーに毎日届くなんて、考えてみれば贅沢なことですよね。
読み物としても非常におもしろいのに、それだけではなく様々な力が身に付きます。
社説を読むことで思考力が、見出しの読みくらべで見抜く力が、コラムを読むとスピーチ力が。
それに時節ものの記事では雑談力も磨かれます。

今度実家を出るにあたって新聞をとろうか迷っていましたが、やっぱり取るべきだろうという結論に達しました。
本書はどちらかというと、高校生や大学生向けにやさしく書かれた1冊です。ただ、大人になった私が読んでも非常にためになる内容でした。斎藤さんの言葉は、いつも伝わりやすいですね。

2017年1月3日

読書状況 読み終わった [2017年1月3日]
カテゴリ 社会・ビジネス

今更ながら読みました。
一時期、このミステリーがすごいと様々な媒体で紹介され、世界中で話題となったフランスの犯罪小説です。

訳者あとがきに「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」と書かれていて、まさにそのとおりだと思いました。
残忍な場面がありつつハラハラする内容ながら、本書の見所はやはり、なんと言っても構成の巧さ。
訳書だけあって最初は違和感があるものの、読みすすめているうちにそんなことは気にならなくなります。

ネタバレにならないように本書の素晴らしさを伝えるのは難しいですが、総じて見ると主たる登場人物がいいですね。
ルイは優美で格好いいし、アルマンの健気な感じもいい。
いけ好かないと思っていたヴィダールだって、案外話がわかる奴じゃないか、なんて思えたりして。

小説としては素晴らしいけど、事件の内容はあまりに壮絶。
涙こそ流さなかったものの、あまりにも理不尽な出来事に心が痛くなります。感情移入したら気持ちが鬱々としてしまいますね。映像化もされるみたいですが、怖いもの見たさで見たいような見たくないような。ああ、でも動くルイは見てみたい。

これは確かに読んだ方がいい1冊。特に読書好きの人にこそ勧めたい1冊ですね。
やるせない気持ちは残るけど、名小説です。

2017年1月2日

読書状況 読み終わった [2017年1月2日]
カテゴリ 海外の小説

先日、朝日新聞で児童相談所の特集があった。
子どもの利益を第一優先に働く彼らは、増え続ける虐待件数を前に多忙な毎日を送っている。

私もここのところ、仕事で児童相談所と関わる機会が多い。
彼らが高い志を持って子どものために駆け回りながらも、周りから理解をされなかったり、バッシングを受けやすかったりする現状を前に、居た堪れない気持ちになることもある。

そもそも、人との関係で絶対的な正解なんてものはない。
その時は最善だと思っても、後からもっと違う道があったんじゃないかと思うことは、私も子どもの支援に関わる中でしばしばある。1つの機関でできることは限られているからこそ、連携しながらいい方向に向かっていきたい。
そのためには、まずは連携することの多い児童相談所についてもっと知りたい。そう思ってこの本を手に取りました。

事例も交えて、非常に丁寧に、かつ現場の温度が伝わる内容でした。

虐待はなぜ起こるのか。要因はさまざまである。
・ひとり親家庭(子育てに協力者がいない、精神的に支えてくれる存在がいない)、産後うつ病、父母の不仲、経済的貧困、望まない妊娠、子どもの障害など、本当にさまざまである。
もちろん、ひとり親家庭だからといって必ず虐待が起きるわけではない。けれど、頼る人がいないと人は追い詰められやすいのも事実だ。
妊娠期からの切れ目のない支援が今求められていて、それで確かに望まない妊娠や産後うつによる虐待を予防できる一面はあるかもしれないけれど、それ以外の部分にも十分に目を配っていかなければいけないのだと思います。

私の周りの児童福祉司、あるいは元児童福祉司の人は口を揃えて児童相談所で働くことの意義を語ります。私自身も子どもの分野で働いて、なんと変化に満ちた未来に繋がる仕事かとやりがいを感じます。
もちろん日々悩みながらではあるものの、こんなにも深く誰かの人生に関わることができるなんて、幸せだと思います。

本書の一説に、「結局のところ、児童福祉司の役割は、当事者の力を信じること、見極めること、多様なゴールに向かって支援すること、なのかもしれない。そして、相反する価値観のバランスを上手にとるところに専門性がある、のかもしれない」との記載がありましたが、私が大事にしたいと思っているものと重なるように思いました。

忙しい中、これだけの本を世に出すのは多大な調整、労力が必要だったと思いますが、読んで勇気づけられる人は多いでしょうし、なかなか伝わりづらい児童相談所の動きを世に伝えるものとして非常に良書だと思います。読めてよかったです。

2016年12月29日

読書状況 読み終わった [2016年12月29日]
カテゴリ 福祉

「グラミン銀行を知っていますか?」
聞いたことはある。バングラデシュにある対貧困層への画期的なシステムだと何かで目にしたけれど、正直なところよくわからない。
気になって手に取って、貧困の解消が人の尊厳にこんなにも結びつくものかと、感動しました。

融資をきっかけに、自分で何かを選び取ることができるようになる、未来に向けて考えることができるようになる、ということは非常に大きなことですね。
そのために毎週集会があり視野を広げ、物事を考える機会を持つことだったり、グループを作って信用力を高める仕組みが確立されていることだったり、つくづく画期的なシステムですね。
施しは命を繋ぐけれど、自尊心を高める役には立たないですものね。

シンプルなグラミン銀行の哲学というのも必見です。
・クレジットは、基本的な人権である。
・人はだれでも、機会さえ与えられれば、よりよい生活をしようとする能力と意欲をもって。いる。
・貧困は外から規定され、人工的・社会的につくり出されたものである。
・貧しい人びとが信用に値しないのではなく、既存の銀行が人びとに値しないのである。
以下、略。

加えて、バングラデシュは男性の権力が著しく高い文化があるようです。貧困層への融資という1点だけでも高いハードルだろうに、女性が外出や買い物をするのすら支障があるような文化圏でよくもこれだけの事業を進めてこれたものだと、容易に「不可能」だと決めつけてしまってはいけないと自戒の念を抱きました。

もちろん、ここには書かれていない課題もあるでしょうし、何より本書自体執筆されたのが10年近く前なのです。状況は当時とは違うかもしれません。
それでも、貧困というレッテルを跳ね除け、いきいきと暮らす女性が世界にいることを知れて、非常に勇気づけられました。

2016年12月29日

読書状況 読み終わった [2016年12月29日]
カテゴリ 社会・ビジネス

【KindleUnlimited】
非常にさくっと読めて、「時間」というものについて考えさせてくれる1冊です。
そんな時間は1秒もない、1分もない、1時間もない、1日もない(以下略)と、少しずつ時間の尺度を伸ばしながら、日々の行動について言及されています。
当たり前にしているその行動、本当に必要なものですか?
時間は有限ですよ?わかっていますか?と問いかけられている気持ちになります。目次を眺めるだけでもおもしろいです。

時間、一流の人程大事にしますよね。
私も先日時間の決められた会議の進行で、時間内に終わらせることができなかったことがありました。
議論が白熱してというよりは、途中で自分の集中力が切れてうまく進行しきれなかったことが敗因だと思っていて、目上のお客様に時間を超えていることをさりげなく指摘されて非常に申し訳ない気持ちになりました。
遅刻は相手の時間を奪うこと…というのはよく言われることですし、許せない人がたくさんいることも承知しています。
私の基本的な性質としては、ゆるやかに生きればいいんじゃないの?とのほほんとしているものですが、少なくとも自分自身のことだけならそれでよくても、相手がいることについてはきちんと対応できる大人になりたいです。

真新しい内容として「へえ」と思ったのは、
・1分以上部下を叱らない。
 >1分以上叱られ続けると、相手は耳を塞いでしまう。(中略)1分以上叱られ続けた相手は、それに見合った反省をしない。(中略)叱る時に注意したいのは、昔の話を持ち出さないこと。単発の現在進行形で叱ることだ。

・「今月はもうスケジュール一杯で……」は、恥ずかしい。
 >スケジュールが一杯なのは、貧乏の証だ。お金の貧乏はまだしも、時間の貧乏は致命的だ。今月のスケジュールがすでに一杯というのは、他人のために自分の寿命を捧げているということなのだ。
(中略)「いつでもどうぞ」と言えるようになれば、継続的な成功者だ。

・自分のgiftedを思い出し、磨き続けることが幸せのコツ。

断定的な言葉も多いけれど、根底には時間を大事にしながら次のステップへ進んでほしいという著者からのエールがあるように感じています。
「別れ話を、明日に延ばさない」という章が特に心に染みました。
「お互いに吸収するものはなくなりましたよ」
その合図が別れではないだろうか。
腐れ縁だからといってダラダラ過ごしていると、その水準で人生は終わっていく。
ステージが上がる直前には、必ずそこに別れがあった、という言葉には非常に共感するものがあります。

KindleUnlimited、こんなにいろいろな本が読めて、本当にいいサービスですね。

2016年12月24日

読書状況 読み終わった [2016年12月24日]
カテゴリ 自分と向き合う

【Kindle Unlimited】
オマハの賢者とも呼ばれ、生きる伝説でもある投資家、ウォーレン・バフェットの生きざま、名言を綴った本書。
莫大な資産を持つ投資家からイメージされるような、いわゆるギラギラした欲と対象にある清廉な生き方。正しい努力をする勇気のある人、という印象を持ちました。

こういう本を読むことのメリットは何かというと、良質な言葉のシャワーを浴びられることなんじゃないかと思っています。
それを行動に移せてはじめて意味があるのかもしれませんが、そうでなくとも日々のモチベーションになるし、自分の行動を見直せるのでいいですね。

綴られている主張で特に心に刺さった言葉をいくつか。
・つねに前例ではなく、道理を重視した。
過去の業績がどんなにすばらしいものであっても、変化に何ら対応しないでいれば、待ち受けるのは破綻なのです。
・本当に重要なことだけを選んで、それ以外は「ノー」と断ることも大切だよ。
・正しい思考やふるまいは、習慣となるまで守り続けることで、成功の大きな力となるのだ。
・辛抱強さや冷静さは、知能指数よりも重要かもしれないと私は思っています。
・自分よりも優れた人間と付き合ったほうがいいというのを学んだ。そうすれば、こっちもちょっぴり向上する。自分よりもひどいやつらとつき合えば、そのうちにポールを滑り落ちてゆく。しごく単純な仕組みだよ。

さて、それから投資についても少し綴られています。
バフェットの投資は長期保有です。
以前ハザウェイの「株主への手紙」で「無期限でつき合っていこうと考える企業を部分的に所有しているのだという、明確なイメージを持っていただきたいのです」と綴っています。
私の投資スタンスも基本的には長期保有。
現状のように株価が高騰すると売ってしまおうかな・・・?となったりもしますが、そうだった自分のスタンスは長く応援したい企業とつき合っていくことだったとこの言葉を思い出すようにしています。

2016年12月11日

読書状況 読み終わった [2016年12月11日]
カテゴリ 社会・ビジネス

【KindleUnlimited】
ビットコイン。
名前は聞くけど、よくわからない。最初は怪しげに思えていたけど、意外とニュースでも見かけたりして、これから普及していくものなのかしら?と興味を持っていたところでこの本です。

ビットコインのシステム自体が画期的なものである、という話は耳にしたことがありました。どんなに素晴らしいシステムであっても、日常生活では使わないし、あまり馴染みがない。そう思っていました。

2017年には改正資金決済法が施行され、仮想通貨が財産的価値を持つ通貨として正式に認められるようです。海外送金時の手数料も安く、クレジットカードよりも店側にとって手数料が安いビットコインは、ひとたび火が付けば一気に普及していくのかもしれない。
お財布を持たない生活が当たり前、なんて風になるかもしれないと思うと、わくわくしますね。インターネットが世界を変えたように、ビットコインも世界を変えるかもしれません。

国の情勢に左右されない信頼できる通貨。
ますます世界が1つになるような、そんな印象を受けました。円高になると円・ビットコインの価格が下がるというのも、分散投資にはいいですね。

よくわからないものに無闇に手を出すのではなく、決算資料で取引所の財務状況を確認することも大事なのですね。日本発のモナーコインも気になるし、せっかくなのでまずは口座を開設してみたい。
学びながら、まずは少額投資して理解していきたいです。

2016年12月11日

読書状況 読み終わった [2016年12月11日]
カテゴリ 社会・ビジネス

今年読んで正解だった本の1冊です。
人がいない。仕事が膨大。周りから「ご愁傷様」と言われてしまう部署に配属された著者がたどり着いた、1週間分の仕事を1日で終わらせる境地。
文体も非常に読みやすくて、コラムも含めて読み物としても面白いし、実際にこの本を読んでから上司に「もう終わったの。早いね」と言われることが増えて、正直うれしい。
能力が急に上がったわけではもちろんなくて、優先順位を変えたり、意識を変えたりしたことが結果に繋がったもの。

特に有効だったのは、①ボール(仕事)を受けたらすぐ離す、と④ゼロベースからはじめない。
少しの工夫で作業効率が全然違うからおもしろい。
仕事は寝かせておくと増えていくので、重要度、緊急度による優先順位も大切だけど、すぐ終わる仕事は先に仕上げてしまうのが吉ですね。褒められるし、気持ちも楽になるし、言うことない。
それから、分レベルじゃなくて、秒レベルの時間短縮にも意識を配ろうと思えるようになったのも大きいです。
小さな積み重ねですが、毎日のことなので積もり積もると大きいですね。

こういう良本って、読んだ直後は一番自分の仕事に反映させられるけど、時間が経つとうまく定着させられたもの以外は忘れさられがちなんですよね。
忙しい日が続いたらまた読み返したいので、本棚に入れておくこととします。

2016年12月11日

読書状況 読み終わった [2016年12月11日]
カテゴリ 自分を高める

前作までのデスノートは、漫画も映画も小説も大好きでした。
まさか続編が出るとは思っておらず、ずっと気になっていたところ、偶然ノベライズを発見。
なかなか映画は観に行けなかったので、これは嬉しい。
舞台は、キラ事件のあった約10年後。
知っている人物がちらほら登場して、懐かしい気持ちになりました。

デスノートに死神。
すべての常識を覆すような、圧倒的な存在ですね。
それ故慎重に扱わないと、物語内のパワーバランスが崩れてしまう。今作は短い物語ということもあってか、比較的すべてが軽めに描かれていたような気がします。
ただ、根底にある哲学思想とも言える、「犯罪者は殺されて然るべきか」との問いかけは、答えが出ないまま巡り巡って人の心に影を落としますね。

凶悪な犯罪者にも家族がいて凶悪ではない一面もきっとあって、それでもなお被害者からは許しがたい存在である犯罪者。
彼らの、そして世界の行く末が明るいものであってほしいと思いながらも、少し暗澹とした気持ちになりました。

2016年11月23日

読書状況 読み終わった [2016年11月23日]
カテゴリ ライトノベル

【KindleUnlimited】
産婦人科医の仕事と、3人の子どもの子育て、そして受験勉強を同時並行させ、見事ハーバード公衆衛生大学院への留学を実現、大学院修了間際には第4子を出産して帰国したというパワフルウーマン。

とてもバイタリティに溢れ、読むとやる気をもらえる1冊です。
経歴を聞くと雲の上の存在に思えて、最初から何でもできる人で自分とは違うんだ、と思えますが、当たり前ながらそんな人も工夫や苦労を重ねているんですよね。
こんな風に本にして等身大の姿を見せてくれることで、とても励みになりました。やりたかったことについて、背中を押してもらえた気がします。
出版しなければ言われなかったバッシングもきっとあるでしょうが、私はこの本に出会えてとても嬉しいし、感謝してます。

すごい人を見て「超人」だから自分とは違う、と目に入れないよりも、少しでも吸収できることを見つける方が自分にとってプラスですよね。
さて、内容についてですが、「時間がないからやりたいことができない!」ともどかしい気持ちになることがありますが、本書ではむしろ「自由な時間がないとき、忙しいときというのは、実は「やる気」のエネルギーが満ち溢れているときでもあるのです」と前向きに捉えてます。
確かに学生時代も、試験前になるとやたら部屋の掃除をしたくなったり、忙しい時ほどあれもこれもやりたくなる。一方で時間がありあまってる休日が続くと、かえってだらだらと寝て過ごしてしまったり…。仕事もそうですが、忙しい時期程エネルギーが高まっている気がするので、そういうときこそチャンスなのかもしれないですね。

どれだけ「やりたい!」という気持ちを高められるか。そしてそれをいかに長時間キープするか。
鍵となるのは「時間」「場所」「仲間」だと言います。
それから勉強でも何でも「todoリスト」でも「成果を目に見える形で示す」ということの大切さにも触れられていますが、確かにそれは達成感に繋がりますよね。
今取りたい資格についても成果を見えるようにして準備を進めたいし、久しぶりにプライベートのTO DOリストも作ってみました。

本書は著名人の言葉も数多く引用していますが、著者が大事にしている言葉や、著者自身の考えには感銘を受けるものも多かったです。
「心配されるより、心配するほうが元気になるんだよ」(絵本:まあおばあさんありがとう)
「心のなかですばらしい考えを育てるのだ。なぜなら、自分が考えている以上にすばらしい人間にはなれないのだから」(イギリスの政治家ベンジャミン・ディズレーリ)
「運は勇気のないものにはめぐってこない」(ソフォクレス)
「自分を励ます言葉をもっている人は、失速してもまた情熱を取り戻すことができます」

ときには頼ることも大切だし、そうして育まれる人間関係もあると温かに教えてくれたり、今より少しでも良い方向に社会を変えるために前向きに進んでいく姿を見せてくれたり、読むと心が温かく、勇気をもらえます。
吉田さんのこれからの活躍を応援するとともに、私も今よりも1歩でも前に進んでいきたいと思います。

2016年11月23日

読書状況 読み終わった [2016年11月23日]
カテゴリ 自分を高める

正統派、家計管理本。
帯にも書いてありますが、「どんぶり勘定は低収入より、恐ろしい」。どんぶり勘定の恐ろしさは、お金を使う判断基準となる「ものさし」を持てないこと、と本書に書かれていますが、私自身を振り返ってもそうだったなぁと思うことしきり。

お金が手元にあると使ってしまう自分をよくわかっていたため先取り貯金はしていましたが、それでも何に使ったのやらわからないままに手元のお金が消えていく。
先取り貯金をしていなかったら、きっと貯金はゼロでした。
「残業が続く中頑張ったから自分へのご褒美」とか、いろんな理由をつけては衝動買いに近い勢いでお気に入りのものを買っていた日々。洋服代に月1~3万円かけてました。
そのくせ、当時どんなものを買ったのか、それ程記憶に残らない。それよりも今は月6千円の予算で、正直全然足りないと思いながらも悩みぬいて買った服は、どれも満足度が高いです。

毎月の予算を立てて気持ちよくお金が使えるようになった今だからこそ読んで、納得する部分も多かったです。
本書では2冊のノートを用意するようにと説いてます。1つは、現状把握のための「財産目録」ノート。
もう1つは、収支把握のための「予算・収支」ノート。
私も年間で財産目録は作っていますし、今はマネーフォワードもあるので月々の推移も把握しやすい。
でも、手書きで書いた方がもしかすると把握しやすいのかもしれない、と思ったことと、「財産目録を書く」という時間を毎月設けることで、大きな視点での振り返りができるのかもしれない、と思ったので今月末から記してみたいと思います。
年間の収支についても昨年はまとめましたが、本書の洋式に従って今年は2か年分落とし込んでみようと思います。

それから本書で非常に興味深いのが、末尾にある体験記。
実際に本書のノウハウを基に家計の見直しを図った人たちのエピソードが書かれています。つくづく、大きな視点で家計を見るって大事だなぁと感じます。
私は独身だから自分のことだけでいいものの、家族がいるとまた一筋縄ではいかないのでしょうね。

ここのところ、ストレスが多いのか先月は久々の赤字でした。お金を使いたい気持ちがふつふつと湧き上がる今日この頃。きちんと管理をして年末を迎えられるように、少し気を引き締めたいと思います。

2016年11月23日

読書状況 読み終わった [2016年11月23日]
カテゴリ 自分と向き合う

ずっと読みたい本リストに載っていたのですが、やっと読めました。
資産家の娘だけが入れる、岬の学校。
学生証をかざせば、キャッシュレスでブランドものからスイーツまで何でも手に入る。手に入らないのは、情報と自由だけ。読ませる設定で、独自の世界観を描いているのが、さすがです。

耽美な世界に溜息がでそうになりながら、それでいてあまりに閉鎖的な世界に息を詰めながら読み切りました。
宮木さんの本はいろいろと読んできましたが、その中でもこの作品の個性は特に強いですね。リアリティがどうとか、そんなの関係なしに、引き込まれます。
この少女たちの年齢特有の潔癖さとか、視野の狭さとか、美しさとか・・・なんでこうも如実に描けるんでしょう。

当たり前ですが、私にもこんな年齢の頃があって、こんなに美しい世界ではないものの、女子校に通っていたから感じる似たようなにおいみたいなものがありました。
あの頃は、生きにくかったなぁ。
大人になればもっと楽になることもあると今ならわかるけど、当時は常に刹那的で余裕がなく感じていた気がします。

ガラスの結晶に閉じ込めたかのような、この美しくも儚い世界は、今にも壊れそうな危うさを孕んで人を魅了しますね。
既読ですが、再び太陽の庭を読みたくなってしまった。
それにしても、宮木さんは一体なんて世界を作り上げるんだろう。雨の日に読んだせいか、なかなか現実に戻ってこれなかったです。

2016年10月9日

読書状況 読み終わった [2016年10月9日]
カテゴリ 日本の小説

昭和のラブコメ。
これは、確かにきゅんきゅんする。
じれじれ系いいですね。連載されていたのは、なんと1950年代のことだそう。
ページを開くとそこは昭和の時代ですが、古臭さは一切なく、なんだか懐かしい。こんな時代も確かに日本にあったんだろうなあと、ほくほくしながら読みました。

3姉妹の3女、杏子がとにかく可愛いんですよね。
とってもチャーミングな女性。可憐という言葉がまたよく似合う。
そして、男性陣がまた紳士で。
杏子のお父さんも素敵なんですが、やっぱり一番は風間さんでしょうか。爽やかでフェアでそれでいて積極的で。
今の祖父母世代がよく、昔はよかったなんて言いますが、私もこの時代に生きていたならきっと、今頃昔はよかったと言っていそう。
昔の方が、自立するのが早かったですよね。朝の連続ドラマとと姉ちゃんなどもそうですが、家族をはじめ、他者との距離感が好きです。馴れ合うのでなく、尊重しあってるというのが伝わってきて。

最初に発刊されたのは随分昔ですが、この9月に新たに刊行されてるのがこちらです。
新刊コーナーに並んでいなかったら、もしかしたら一生目に留まることがなかったかもしれない。筑摩書房さん、いい仕事されてるなぁと、1本好きとして嬉しい気持ちで読み終えました。

2016年10月9日

読書状況 読み終わった [2016年10月9日]
カテゴリ 日本の小説

雑談がいかに大切かというのは、身に染みて感じています。
誰とでも雑談で打ち解けられる人を見ると心底感心するので、必然的に本書のタイトルに惹かれました。

初対面の人とでもリラックスして雑談する様子を見ると、その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが伝わってきます。
雑談から透けて見えるのは、その人の育ちの良さ。もちろん、いわゆる育ちがよいというのは、家柄がよいということではなく、人間関係に恵まれて明るく育っているという意味です。
と、本書に書かれていて、まさにこれこそが、私が誰とでも雑談で爽やかに話せる人たちを見て感じていたことです。
今まで言語化できなかったけど、本当にそう思います。
すごく、憧れます。

さて、雑談は中身がない話であることにこそ意味がある。人との関係を作る非常に重要なものだといいます。
最近の若者は要件のみを伝えるのはできても、雑談は苦手・・・という人が多いのだとか。既に若者ではありませんが、私もこれはよくわかります。
だからこそ、本書の冒頭で雑談上手=話し上手、というわけではないし、必要なのはトーク術ではない、と書かれていて、少しほっとしました。私でも大丈夫かも、と。

実際に本書を読んで、普段だったら仕事の話をして終わるところを、+αの声かけをしてみました。
仕事の合間だし、時間にしてほんのわずかなのに、距離が随分縮まりますね。相手との距離感が変わる。

いい雑談のコツは、「1問2答」。
話に何か+αのオマケをつけて投げ返すのだそう。「趣味は?」「山登り」で終わるんじゃなく、「最近行った駒ヶ岳は紅葉が綺麗で」など、キャッチボールを意識するのが雑談のコツのよう。

雑談の素晴らしいところは本書を読めば十分に感じるところでしょうが、時にビジネスを動かす突破口になったり、ミスをカバーしてくれるといいます。人間同士のお付き合いですもの、当たり前ですよね。
雑談なんて、とないがしろにしてしまいがちですが、人間関係を築く上で改めて本当に大事なものだと感じた次第です。
雑談は無駄じゃない。数十秒の雑談を大切にしよう。

2016年10月5日

読書状況 読み終わった [2016年10月5日]
カテゴリ 自分と向き合う

職場で2人も療養休暇の人が出て、おまけに退職した人もいる。どうやら、なかなかストレスの多い職場に今私はいるようだ。
もちろん、自覚はある。
だからこそ、自然にこんなタイトルの本に手が伸びてしまったんだと思います。いわゆる精神論ではなく、理系の人が読んでも違和感のない内容だったと思います。

ストレスをなくすことも、まして勝つこともできないのだから、戦うのではなく、上手に受け流していくのが楽に生きる秘訣です。
そのための具体策も書かれています。
それ以前に、ストレスが脳に与えるメカニズムについても、専門の医師であられるだけあって非常にわかりやすく書かれていて勉強になります。こういうものは、何度読んでもいい。

脳からストレスを消すために、セロトニン神経を活性化させよう、というのが本書の本筋です。
何も無理をする必要はなくて、だけど、継続させる必要はある。1日5分でいい。
太陽の光を浴びて、リズム運動をすること。
ただそれだけでいい。
しかも、リズム運動は何もジョギングなどに限らず、「呼吸」でも「ガムを噛む」でもいい。その手法についても記載があるので参考になります。

この9月は、関東甲信地方で、日照時間が地域平均で平年比25%となり、9月中旬としては1961年以降で最も少ない記録、と報道があったほど太陽をあまり見かけず、だからこそ私をはじめ影響を受けてぐったりしている人がちらほらいました。
本当に太陽の光というのは、ばかにできない。

テレビを見ても高齢者と呼ばれる年齢ながら精力的に活動している人たちがいますが、一流の人たちはみな何かしら自分なりの心身のコントロール術を身に付けているのでしょうね。
まずは、呼吸など小さなところから取り入れていきたいと思います。

内容を見返して、もう一度自分の中に落とし込んでいきたい。読めてよかったです。

2016年10月2日

読書状況 読み終わった [2016年10月2日]
カテゴリ 自分と向き合う

投資って何なの?危なくないの?
という、初心者向けに丁寧に書かれた1冊。
とても読みやすく、11人の体験談も書かれているので非常に楽しい。投資の方法なんて正解がなくて人それぞれですが、だからこそ他の人はどうやっているの?というのは気になるもの。

投資を始めようと思った経緯やどんな商品を買っているのか、なんていう本当に気になる部分が書かれているのがいいです。
それに「確定拠出年金」とか、「バランス型投信」とか、よく目にするけど実際どういうものなの?と気になることがわかりやすく書かれていて、自分の知識をきちんとつけるのにも役立ちます。

私も今はお金の悩みからは解放されていますが、今の自分の方法がベストだとは思っていなくて、随時見直しをしていきたいと思っています。
確定拠出年金だって、時期がきたら始めたい。
だからこそ、自分がやりたいことを実現させてくれる道具の1つである「お金」と、じっくり向き合うためにも本書はとてもありがたい存在です。

さて、本書を読んで改めて資産配分を決めたり、投資方針書を作ってみたりしたいなと思いました。何か支柱となるものがある方がブレなくて済みそう。
今の私の投資先は日本株にかなり偏っているので、これも見直していきたい。債券をあまり持っていないので、不況になると一気に資産を失いそうで危ういポートフォリオなんですよね。
個別株の売買はとても楽しいし、私はあまりストレスを感じないけど資産形成という意味では、一度立ち止まって方針を考えていくことがきっと必要。

本書は投資初心者に特におすすめですが、おすすめの投資本がたくさん掲載されているというのも理由の1つです。読んだことはないけど、名前は見たことがある本もいっぱい。早速探して読んでいきたいところです。

読み終わったら売ろうと思ってましたが、家に常に置いておいてたまに見返そうと思います。

2016年10月1日

読書状況 読み終わった [2016年10月1日]
カテゴリ 自分を高める

何年も前の本屋大賞で取り上げられていて以来、気になっていました。改めて確認したら、2005年本屋大賞2位だったのですね。
感動する話と記憶していたのですが、思っていたものとはちょっと違ったようです。とてもリアルで読み応えのある1冊でした。

タイトルから推測できるかもしれませんが、本書は記憶障害を抱えた主人公の物語です。
働き盛りの男性が、若年性アルツハイマーと診断される。
記憶が零れ落ちていく恐怖と、他人にバレて今の場所にいられなくなるかもしれないという焦り。
誰でもなりうる病気なので、非常に身近で、読んでいて怖いですよね…。当事者になるのも怖いし、その家族になるのも怖い。怖いものだらけです。

記憶だけでなく、見当識障害と呼ばれる時間や場所の認識ができなくなる部分や感情のコントロールができにくくなる部分なども忠実に書かれていて、忘れるのならメモしておけばいいというものではないことがわかります。
記憶がないということは、体験を自分のものにできないっていうことなんですよね。自分の書いた日記が、他人の日記を読んでいるように感じる…のだとしたら、切ない。別段何か解決策などが提示されるわけでもなんでもないんですが、野性的な野焼きのシーンが好きです。
炎のエネルギーに生きる力をもらえるような気さえしました。

表紙は映画の1シーンみたいですが、映画も見てみたい。

2016年10月1日

読書状況 読み終わった [2016年10月1日]
カテゴリ 日本の小説

コーヒーを飲みながらまったりと読みました。
今年になってからよくコーヒーを飲むようになったので、本書に登場する珈琲蘊蓄も非常に楽しく読めました。

それから、最初に登場するタレーラン伯爵の言葉が素敵。
いわく、良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。
珈琲好きの至極の言葉。

舞台は京都ですが、京都って古風な街並みで風情のあるイメージですが、お洒落なカフェも多そうで、ましてこんな風な隠れ家カフェが似合いそう。
一見さんはちょっと簡単に立ち寄れない感じですが、そこがまたいいですね。混みあわないお気に入りのカフェがあるって憧れます。

こちらは殺人事件などが起こるわけではなく、日常の謎に迫るミステリー。コーヒー豆を挽きながら、軽妙に謎を解いていて、テンポがよくて読みやすい。
重すぎなくて、本当にコーヒーを片手に読むのに最適ですね。

シリーズ化されそう、と思ったら、既に続編が結構出てるんですね!またぜひ読んでみたいと思います。

2016年9月22日

読書状況 読み終わった [2016年9月22日]
カテゴリ 日本の小説

愛してやまない1冊です。
残業の帰り道、この1冊にどれ程心を癒されたことか。
献立日記の名の通り、本書の大半は著者が26年間綴り続けた献立が載っています。26年ですよ。
年数だけでなく、その中身も圧巻です。主食から副菜、汁物まで、忙しい女優業でありながらこんなにも丁寧にきちんと毎日を送っていた人がいたなんて、とただ驚くばかり。

日々の暮らしを丁寧に扱う心意気が、ページを開く度にこちらにまで感じられて、それが忙しい日が続いてもなお「私も毎日を丁寧に過ごそう」と思い起こさせてくれたのです。

さて、そもそも私が本書を手に取るきっかけをくれたのは、平松洋子さん。
いわく、「献立日記は、沢村貞子にとって、自分の人生を全うするための心棒であった。それは、脇役女優として懸命に働き、たいせつにした夫婦の暮らしを守り通すための盾であったかもしれない。だからこそ、恬淡と綴られた献立日記はぴんと背筋を伸ばした気の張りを湛えている。それは、沢村貞子の生きかたそのものである」
書かれているあとがきも、素敵です。

本書に綴られているエッセイにはところどころ毒も混ざっていて、著者が聖人ではないことに安心します。
読んでいて感じるのは、世間の目よりも何よりも、自分がよしとしたものを、自分の軸できちんと判断して最後まで大切にする姿勢です。
献立を眺めるだけでもそれが感じられる。ため息がでそうなくらい、その生き様が凛々しくて。
同時に季節に即した献立リストは、何を作るか迷った時のヒントになる。ずっと大事にしようと思います。

2016年9月10日

読書状況 読み終わった [2016年9月10日]
カテゴリ エッセイ
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