黒執事(27) (Gファンタジーコミックス)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2018年7月27日発売)
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本棚登録 : 1689
感想 : 22
5

初読。シエルには名前がなかった。ヴィンセントは、わざと名付けなかったのかどうなのか。
集会について、女王は黙認していたのか、それとも認知すらしていなかったのか。女王がファントムハイヴ一家虐殺に関係していた可能性は?
兄に注目すると、兄はあの場で死ぬことでやり遂げたいことがあったのだろうか?一族郎党が死ぬ(或いは死ぬように見せる)ことで、通過儀礼とする、みたいな?しかし兄弟の年齢やタナカさんの反応的にそれはなさそうだ。しかしこのように真面目に描写されると、ヴィンセントが本当に死んでいるのかどうか疑いたくなってくる。疑問がいくつも湧いてくる巻だった。
最後の疑問として、シエルの前に現れた兄の、葬儀屋との繋がりを疑いたい。あの時失った魂は葬儀屋(当時は死神?)が回収し、その後兄(と瓜二つの容れ物)の体に入れ直した、とか?
兄が従えている存在が、神の類(死神など)なら面白いなと思う。憶測などではなく、単なる願望だ。私はこの物語の先の展開を読み切る程度の読解力と推察力を持ち合わせていない。それが残念でもあり、楽しみでもあり。
セバ様の悪い方向に豊かな表情を見ているとやはりこの執事に見える存在は悪魔なんだなあと思わせられる。作品を取り巻く暗さを体現しているといっても良さそうだが、真に闇なのはやはり人間だろう。表紙の色遣いがすっごい。この作品が持つ雰囲気の陰翳って、こんな感じ。次巻も楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年2月22日
読了日 : 2019年2月22日
本棚登録日 : 2019年2月22日

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