前巻で素性が明らかになって、敵国の皇子の近くに王女がいるのをよしとしない貴族達を押さえ込むため、隣町の学園都市リュースに配置転換となったスメラギ。当然否を唱えたルーシェもシリスのはからいで同じリュースの大学に入学してますが、最後まで読んで、シリスがどこまで知っていたのかってのは気になります。
今回、ルーシェは竜騎士というよりは、女子学生ですが、今まで竜騎士や王家を当たり前と思っていたのが、それらを否定する若者達相手に、全く話のかみ合わないながらもがんばっていたと思います。
女の子のお友だちもできたし、ルーシェ=王女とこっそり知った彼女は、貴族のお嬢様でしたから、王宮に戻ってもよいお友だちになれるといいなって思いました。
スメラギは、当初ルーシェからは身を引くつもりだったのが、家族になりたいって言われて一転。分かりづらいですけど、ちょっとラブラブになったみたいです。18歳とは思えない落ち着き具合で、よく我慢できるなぁっては思いますけど。
いい感じで終わったと思ったら、最後にはまたアズィールから、スメラギと王女の婚姻希望の連絡がきてるし、これって完全逆風ですよね。ほんと、前途多難です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
角川ビーンズ文庫
- 感想投稿日 : 2012年11月10日
- 読了日 : 2012年11月10日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
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