愛夜一夜 捧げられたウェディング (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社 (2014年2月4日発売)
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本棚登録 : 29
感想 : 1
4

砂漠の王子様といえば、傲慢な王子様が多いですけど、この作品の王子様は傲慢じゃなく、ちゃんと民衆のことも考えてる普通の人です。

水不足を解消するため、各地をかけずり回っていたアーデルが最後ののぞみで生け贄を選ぶと、それは偶然出会った踊り子のライラ。

ライラを愛しているけど、民衆と引き替えにライラを渡さないといけないと悩むアーデルの心情も分かるし、その事実を知って、愛するアーデルのために犠牲になるのを納得したライラの心情も分かって、最後忍び込んできたアーデルを思うと切なくなりました。

ライラの周りをうろつく鳥の正体は、序盤から想像はついていましたけど、天野ちぎりさんのイラストともあってて、なかなかよかったと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: X文庫ホワイトハート
感想投稿日 : 2014年7月19日
読了日 : 2014年7月19日
本棚登録日 : 2014年7月9日

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