砂漠の王子様といえば、傲慢な王子様が多いですけど、この作品の王子様は傲慢じゃなく、ちゃんと民衆のことも考えてる普通の人です。
水不足を解消するため、各地をかけずり回っていたアーデルが最後ののぞみで生け贄を選ぶと、それは偶然出会った踊り子のライラ。
ライラを愛しているけど、民衆と引き替えにライラを渡さないといけないと悩むアーデルの心情も分かるし、その事実を知って、愛するアーデルのために犠牲になるのを納得したライラの心情も分かって、最後忍び込んできたアーデルを思うと切なくなりました。
ライラの周りをうろつく鳥の正体は、序盤から想像はついていましたけど、天野ちぎりさんのイラストともあってて、なかなかよかったと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
X文庫ホワイトハート
- 感想投稿日 : 2014年7月19日
- 読了日 : 2014年7月19日
- 本棚登録日 : 2014年7月9日
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