初めて原始仏典を読んだが、そこには公案のようななぞなぞも、密教のような呪文も無く、ひたすらシンプルに世俗に背を向けて煩悩を捨てることが繰り返し繰り返し説かれていた。人の死を悲しむことすら煩悩だと言い切る「矢」や、自説の正しさを主張することの愚かさを説いた「並ぶ応答」など、印象深い言葉が多かったが、やはり白眉は「ただ独り歩め」と説き続ける「犀の角」。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2014年10月10日
- 読了日 : 2014年6月21日
- 本棚登録日 : 2014年10月10日
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