最近、タイトル見てから著者名みて、「なんでこの人がこのテーマで書いてるの?」となることがしばしば。本書もその一つ。
中高生向けなだけに、軽妙な語り口で政治についてわかりやすくテンポ良くおしえてくれる。
ひいきの野球チームを例えに出して政治に対する無関心さを分析したり、政治とは何かと説明する過程で、政治の歴史についてもわかりやすいため、歴史の勉強(理解を深めるという意味でではあるが)にもなって学べることはたくさんあった。
なにより感心したのは、実は日本語の表記である。
中高生という読み手にとって、体制に反体制、右翼と左翼といった馴染みのない単語の羅列にたいしての配慮だろう、タイトルからして「ほんとう」や、本文では「じじつ」がひらがな表記である。漢字での名詞などはひらがな表記は出来ないから、少しでも文章が平易そうと思わせる手段だろう。日本語の文章は、漢字とひらがなの比率が、3:7がほどよいと言われている。
比率まで考えていたかはともかくとして、可能な限りひらがなで表記することによって、子どもがページ全体を見渡しただけで、漢字がたくさんで読みたくない!モードを回避しようと頑張ってる。
まあ、私には「じじつ」がひらがな表記だったのにはショックを与えたけれど。
ひいきのチームなしに、どうしたら前向きに、モチベーションあげて政治参加が出来るのか。その答えは最後にある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月19日
- 読了日 : 2016年7月19日
- 本棚登録日 : 2016年7月19日
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