千の魔剣と盾の乙女 (一迅社文庫)

著者 :
  • 一迅社 (2010年12月18日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 15
3

ずいぶん前に読んだので再読。
魔王打倒を目指す少年剣士と、その仲間の少女達が織り成すヒロイックファンタジー。

川口士というと「ステレオタイプパワープレイ」「魔弾の王と戦姫」「この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!」はかなり好きな作品だった。
おそらく好きなラノベ作家の五指、少なくとも十指には入るほど相性の良い作家だと思っている。
なのに、この千の魔剣は最初に読んだときはパッとしなかった。
今回も、まあ評価的には普通。
「魔弾の王」や「ステレオタイプパワープレイ」の主人公ははじめからかなり強い設定で登場するのに対し、この「千の魔剣」の主人公であるロックは、強さと言う意味ではだいぶ劣る。
その辺が、個人的にほかの川口作品と比べてそれほど魅力を感じなかった理由かなぁと思う。
それでもまあ、最低限の強さと成長性をロックは持っているので、この作品は「最初から主人公無双」する作品ではなく、オーソドックスな主人公成長譚なんだろうと理解。

そこを割り切ってしまえば、ロックは主人公としての好感度は低くはない。
ヒロインたちに関しては、まあ普通。
全体的な印象として、この「千の魔剣」はイメージが古臭いし、話の流れがオーソドックスすぎる。
なのでいまひとつパッとしないが、結構長く続いているシリーズだし、基本的に川口士作品は相性が良いのでそのうち楽しくなってくるだろうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2015年3月11日
読了日 : 2015年3月7日
本棚登録日 : 2015年3月11日

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