ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫 J か 12-1)

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  • メディアファクトリー (2012年4月23日発売)
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感想 : 29
5

ニートで引きこもりな兄。天才ゲーマー。
小学生で引きこもりな妹。天才ゲーマー。
二人はネット上で、無敗のゲーマー「(空白)」として都市伝説となりつつある。
あらゆるゲームで「ただの一度も負けたことがない」圧倒的な強さを誇る二人の天才ゲーマーが「ゲームですべてを決定する異世界」へ召喚される、というお話。
コンセプト的には何度も何度も使い古されたテーマだが、大好物です(*゚▽゚)ノ。
3巻発売を機に、三度目の再読中。
異世界にタブレットPCなどを持ち込むことによって、異世界には本来存在しない様々な現実世界の知識や技術を活用して無双するところが面白い。
また、ほんとに引きこもりか?と疑いたくなるほど弁が立ち、行動力のある主人公も好感度が高い。できる主人公。大人な主人公という感じ。
ただ、やっぱり引きこもりなので精神的な弱点は抱えているわけだけど、この一巻ではそのあたりはあまり強調されず、終始無双していた。
主人公と妹の距離感も好感度が高い。
個人的に、妹に対して肉親以上の愛情、というか性欲を覚える兄ってのが「大っ嫌い」なので、この主人公のように妹を妹として大切にしている兄は非常に好感を持てる。
そんで、兄に完全に依存している妹ってのも可愛いね。(^^)
ところでこの小説、作者自身が挿絵を描くという珍しいスタイルになっている。
作者は元々、漫画家で、体を壊したので比較的楽に創作活動ができそうな小説に転向したんだとか。
でも漫画家だし、人気イラストレーターでもあるので自分で挿絵も描いているという。
確かにその挿絵のレベルは高い。独特でかつ魅力的。
文章力もラノベ的には十分高く、読みやすく、引き込まれる構成ができている。すげー。
ラノベではめったにつけることがない、★5級の一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2013年2月18日
読了日 : 2013年2月20日
本棚登録日 : 2013年2月18日

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