両親を亡くして、富豪の高階家に引き取られた江藤侑眞は、恩に報いようと執事見習いとして働くけれど、自らもおぼっちゃん育ちで、今まで何もした事がなく、失敗ばかり。
どうにかこうにか、努力によって紅茶だけは上手に入れるようになったけれど、そんな時に、高階家の一人息子・蘇芳の専属執事に抜擢されてしまう。
いきなり放り出されたように気持ちになりはしたけれど、持ち前の前向きさで、今まで以上にめげずに頑張ろうと決意する。
そんな時、両親が亡くなった日を思い出させる雷に怯えていたところを、蘇芳に優しく助けられる。
其れ以来、聡明で紳士的な蘇芳に奉仕するたびにドキドキしてしまうけれど、蘇芳の父である高階の話をするときだけは別で、その話を口にするたびにまるで無理やり黙らせるかのように、キスをしたりそれ以上のことをしてくる。
けれど、そんな行為にも侑眞はドキドキしてしまい……
というような話……かな?
大分公式のあらすじとは違うように思ったんですが……。
それはさておき、前回もこの作者さんの話を読んだ時に思ったんですが、随分な違和感が……。
何でだろう……って思ったんですが。
やっぱり登場人物が賢すぎるんだよなー……って思いました。
というか、自分で自分の事自己分析しちゃうんですよね、物語中に。
まぁ、書いてる側としてはここはこういう風に読んでほしい! とかそういう気持ちがあると思うので、ついつい書いちゃう気持ちはわからなくもないんですが、そうじゃなくて含みにした方がいい部分もたくさんあると思うんですよ。
全部書いちゃうんじゃなくて、読者の想像にお任せする部分が。
全体的に、登場人物の気持ちを説明し過ぎなんだよなー……ってのが、個人的な感想です。
多分、二冊読んで、二冊ともダメなので、個人的にこの作者さんの書くものが合わないんだろうなー……と自覚しました。
あくまでも個人的な感想なので、他の人がどう思うかはわかりませんが……。
でもまだもうちょっとこの作者さんの本、買っちゃったので、読むと思いますー。
- 感想投稿日 : 2011年10月28日
- 読了日 : 2011年9月18日
- 本棚登録日 : 2011年10月28日
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