外村慎司は、MRである慎司の取引先である小児科医・喜多野である。
優しい笑顔に惹かれて片想い歴はかれこれ一年。
けれどノンケである喜多野と結ばれる可能性はないと慎司は最初から諦めモード。
せめて、片想いの楽しさだけでも味わおうと些細な喜びを噛みしめる日々。
けれどある日、喜多野から「君の気持ちに気づいているけれど、嫌じゃない」と言われて……
という話でした。
このじ本のポイントは、叶うはずのない恋だと思っていた恋が、いきなり可能性が出てきて、でも仕事関係で悪い噂を流されて、やっぱりもうダメだと思ったら、うまくいっちゃったという慎司のおろおろ感を楽しむところです。
慎司はちょっと喜多野を神聖視しているところがあるんですが、実は喜多野はそんなに綺麗な大人じゃないです。多分、ちょっと黒い。
それなりにもの慣れている慎司だけど、恋愛に対しては照れ屋で奥手で、ちょっとネガティヴで、そんなところを楽しむ話だと思いました。
社会人の初々しい恋の話がお好きな方はぜひどうぞ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(BL)
- 感想投稿日 : 2013年5月26日
- 読了日 : 2013年5月26日
- 本棚登録日 : 2013年5月26日
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