シンプルライン (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2009年1月16日発売)
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本棚登録 : 139
感想 : 9
4

 連れ子同士で、一時期、血の繋がらない兄弟として生活をしていた圭一と孝之。
 十年後、大人になって偶然再会した二人は、改めて兄弟のような不思議な関係を築き始める。
 週に何回か、圭一の家により食事をしていく孝之。
 そんなある日、孝之が圭一の家に泊まろうとした事から、その均衡が崩れる。
 弟だった孝之への恋心を自覚していながら隠す圭一と、兄だった圭一への想いをストレートにぶつける孝之。

 しかし圭一にはどうしても孝之を受け入れることができない理由があって――。

 という話でした。
 全体的にちょっと曇り空みたいなちょっと沈痛な空気が流れてる話。重い……かなー……?
 でも、何だろう鬱々としてるってほどまでは重くないです。
 多分、圭一の心境的には「鬱々」まで重いんだと思うんですが、そうならないのはあくまでも作者さんの書き方のうまさかなー……と思います。

 結局のところ、圭一の悩みというのが、自分と孝之は血がつながっているんじゃないか? っていうところだったんですけど、実際繋がってたとしても、あんまり関係ないんじゃ……って思ってしまうんですけど……。
 だってねー、男女だったら、ぶっちゃけるとどんな避妊方法だって完璧じゃないし、万が一子どもができたら……っていう恐れがあるからあれですが。
 男同士ならそれはないしなー……と。
 そもそも生物学的うんぬんかんぬんから外れちゃってるから、そんなに気にする事無いんじゃ……? っていうのは、ダメかしら……?

 すいません、話が逸れました。
 最終的には、圭一は自分の想いをストレートにぶつけてくる孝之にほだされて。
 後、血が繋がっていない事もほぼ確定して、くっついてハッピーエンド。

 ちょっぴり背徳的な味のする少し暗めのお話が好きな方はぜひどうぞ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL)
感想投稿日 : 2011年10月17日
読了日 : 2011年9月19日
本棚登録日 : 2011年10月17日

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