ミントと蜂蜜 (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館 (2007年1月6日発売)
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ミントと蜂蜜(5/6)
主人公の柚葉の夢は本当にささやか。
運命の人と恋に落ちて、いつまでも幸せに暮らすこと……
けれど、そのささやかな夢がいつまでも叶わない。
柚葉はいつも、運命の人とめぐり会った時には頭の中に鐘が鳴り響くと信じていた。
見目のいい柚葉はいつも、鐘が鳴り響くたびに告白し、付き合い始めるのだが、次第にこの人が運命の人じゃないんじゃないかと思い始めて、別れてしまうということを繰り返していた。
そんな柚葉の愚痴をいつも聞いてくれるのが、隣に住む三つ上の幼馴染み翔太。
翔太には、男と別れる時に次の男のふりをしてもらったり、愚痴を聞いてもらったり、と世話になりっぱなし。それでも柚葉のことを見捨てない貴重な兄のような存在だ。
ある日、柚葉が次の運命の相手だと信じたのは、歯痛をこらえて行った歯医者の久藤。
頭の中に鐘が鳴り響き、この人こそが運命の人⁉と思うものの、今まで付き合ったことのない年齢差にいつもとは勝手が違う。
困り果てた柚葉はいつもの通り翔太に相談するものの、イマイチ翔太の反応が悪い。戸惑う柚葉に翔太は「好きだ」と告白してきて……

という話でした。
運命の相手を探してフラフラしていたけれど、実は一番近くにいたのよという典型的な幼馴染みものです。
それにこの作者さんの持つあったかい文体があいまってほっこりした内容に仕上がっています。
実はかなり柚葉はめちゃくちゃしてるんですが、そのことで誰もが柚葉を責めない優しい物語。みんな、柚葉に甘いなー……と思うんですが、柚葉は愛されキャラだから仕方ないのかなー。

優しい幼馴染み話が読みたい方にオススメします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL)
感想投稿日 : 2013年5月6日
読了日 : 2013年5月6日
本棚登録日 : 2013年5月6日

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