ミスター・プレイボーイの受難 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房 (2011年10月24日発売)
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本棚登録 : 99
感想 : 17
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不動産関連会社に勤務する業平歩は、美貌で名を馳せる有名人。
しかも並の女よりもよっぽど家事ができるという完璧人間。
ところが、完璧であるが故に、何をやっても「顔がいいやつは……」と正当に評価されないことに不条理をおぼえていた。
おまけに、業平の見た目につられた女がストーカー化してしまっていて、ほとほと対応に苦慮していた。
四六時中つきまとわれ、住宅メーカーに勤める以上、頻回な引越しもできず、困り果てていた。
ある日、業平が会社から出ようとしたところに、その女を見つけ、たまたまタクシーを呼び止めていた同期の本社の幹部候補・大伴由晴に助けを求める。
一方の大伴も同じく見た目のよさで名を馳せる有名人。
その爽やかな風貌から、何でもできる、というレッテルを貼られ、「お弁当男子選手権」なるものに無理やり出場をさせられることになっていた。
「趣味は料理、夢がイクメン」のはずの大伴の実態は家事はからっきしダメ……。
呆れ果てた業平は、家に匿ってもらうかわりに、コンテストに対する料理指南と同時に、家事に対する指導もすることになったが……

という話でした。
あらすじのとおり、イケメン×イケメンなお話ですが、イケメンだって何でも簡単にできるわけじゃない!というのがサブタイトルに付きそうな感じです。
ちょっとずつイケメンであるということを理由に勘違いを周囲に受けていた二人が、一緒に暮らすうちにお互いのいいところに気づいて、そのままハッピーエンド。
お互いにいい影響も与えあっているし、この上なく前向きなカップル。
出だしは、イケメンだから〜というちょっとしたマイナスから始まってますが、どっちもできる男なので、そこからのレベルアップが半端ないです。
ここまで完璧になられてしまったら、女子としてはもったいないと思わないといけないような気もしますが、そこはBLなので……

イケメンの苦悩を楽しみたい方にはオススメします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL)
感想投稿日 : 2013年6月9日
読了日 : 2013年5月9日
本棚登録日 : 2013年6月9日

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