戦國ストレイズ(11) (ガンガンコミックスJOKER)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2012年10月22日発売)
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本棚登録 : 163
感想 : 9
3

 歴史は変わらない……を地で行くような漫画ですね。
 それでも、歴史は変わらないこそ面白い……というのもあるので、読み続けています。

 信長さんと信行さんの戦いがいよいよ幕を開けそうになって。
 それを何とか止めたいかさねは、信長軍の一員としていてはそれすらもできない、と思って信長にクビを申し出る。
 何があってもこの戦を止めることはできない、と信長には言い切られるけれども、それでも何もしないよりは何かしたい! とまっすぐなかさねは城を後にする。
 そこに現れたのは、竹中半兵衛。
 戦術に優れた彼の助言に従って、信長軍と信行軍の間に砦を建設する。
 ところが、実は信行軍の背後には今川軍がついていて、これはもうただの戦ではなくなってしまっていた。
 遂に姿を現した今川軍を前に戦況は一変してしまう。

 すっかり性格まで変わってしまったように見える信行を前に、かさねの動きは……

 という話でした。
 なんというか、切ない話や……
 これが戦國の世だとはいえ、とてもつらいです。
 すっかり人が変わってしまったような信行もとってもつらい。それが作戦だとはいえ、壊れてしまった信行がつらい。
 おまけに、変わることない歴史にかぶりついているかさねがつらい……。
 どんな歴史小説や漫画や映画を読んだり見たりしてもそうだけど、変わらないものほどつらいことはないんだよね!
 多分きっと、かさねがどうあがいても変わることはなくて、後は作者がこの状況をどう捉えるかだけだから。
 かさねには立ち上がっていてほしいな。

 にしても、これってどこで終わるんでしょうね?
 どの時点でかさねが現代に戻ることができるのか、がまったくわからないんですけど、何年もいちゃうとかさねの見た目が変わってしまう……と思うんだけどさすがに。

 もう歴史上、誰もが幸せに、なんて無理だから、自分たちが納得いく形でこの戦が終結すればいいのにな……と思います。
 まだ物語りは途中だから、あえて評価は書かずにおいておきます。
 連載の評価は、物語が終わったときに決まる、と思っているから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミックス(その他)
感想投稿日 : 2014年1月17日
読了日 : 2014年1月17日
本棚登録日 : 2014年1月17日

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