歴史は変わらない……を地で行くような漫画ですね。
それでも、歴史は変わらないこそ面白い……というのもあるので、読み続けています。
信長さんと信行さんの戦いがいよいよ幕を開けそうになって。
それを何とか止めたいかさねは、信長軍の一員としていてはそれすらもできない、と思って信長にクビを申し出る。
何があってもこの戦を止めることはできない、と信長には言い切られるけれども、それでも何もしないよりは何かしたい! とまっすぐなかさねは城を後にする。
そこに現れたのは、竹中半兵衛。
戦術に優れた彼の助言に従って、信長軍と信行軍の間に砦を建設する。
ところが、実は信行軍の背後には今川軍がついていて、これはもうただの戦ではなくなってしまっていた。
遂に姿を現した今川軍を前に戦況は一変してしまう。
すっかり性格まで変わってしまったように見える信行を前に、かさねの動きは……
という話でした。
なんというか、切ない話や……
これが戦國の世だとはいえ、とてもつらいです。
すっかり人が変わってしまったような信行もとってもつらい。それが作戦だとはいえ、壊れてしまった信行がつらい。
おまけに、変わることない歴史にかぶりついているかさねがつらい……。
どんな歴史小説や漫画や映画を読んだり見たりしてもそうだけど、変わらないものほどつらいことはないんだよね!
多分きっと、かさねがどうあがいても変わることはなくて、後は作者がこの状況をどう捉えるかだけだから。
かさねには立ち上がっていてほしいな。
にしても、これってどこで終わるんでしょうね?
どの時点でかさねが現代に戻ることができるのか、がまったくわからないんですけど、何年もいちゃうとかさねの見た目が変わってしまう……と思うんだけどさすがに。
もう歴史上、誰もが幸せに、なんて無理だから、自分たちが納得いく形でこの戦が終結すればいいのにな……と思います。
まだ物語りは途中だから、あえて評価は書かずにおいておきます。
連載の評価は、物語が終わったときに決まる、と思っているから。
- 感想投稿日 : 2014年1月17日
- 読了日 : 2014年1月17日
- 本棚登録日 : 2014年1月17日
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