ムンジャクンジュは毛虫じゃない (子どもの文学 31)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 4
5

子ども向けだからこそ、子どもを大切に、ごまかさない作品が残っていくのだと思う。

同じアパート(昔は中学校の校舎だった)に住む5年生の克彦と稔。引っ越してきた良枝。
登ると祟りがあると言われ、近所の人は近付かないクロヤマで良枝が見つけてきたクロヤマソウから物語が始まる。
クロヤマソウだけを食べ、どんどん大きくなる、毛むくじゃらの謎の生き物ムンジャクンジュ。
その食べる時間が25時間ごとであり、量は毎日2倍になっていくことに気づく克彦。
最初は3人の秘密だったムンジャクンジュは、だんだん3人だけでは育てられなくなる。
クラスのみんな。担任の川村先生。それぞれの協力と、気づくこと。
爽快なラスト。

”ま、なんや知らんけど、しっかりやれと、むすこのかたをたたいた。”
子どもを信用する大人の姿に、考えさせられた。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 中学年
感想投稿日 : 2009年9月5日
本棚登録日 : 2009年9月5日

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