自分も相手も大切にしたコミュニケーションを日本に広めた著者による、アサーションの「心」を探究していく著書。
「自分だけアサーションを理解していても意味がない」「現実の様々な場面では中々使いづらい」といった声に耳を傾けた著者は、アサーションが、単なるコミュニケーションスキルの一手法に留まっているのではなく、人権などの社会的背景や感情などの心理的背景をつぶさに重ね合って、自分らしい生き方を見つけていくためのものであるということを強調している。
相手に自分の要求を飲ませる方法であったり、相手からの要求にきっぱりとノーを突きつけるための方法がアサーションというわけではない。
自分の感情を誠実に伝えるためのちょっとした工夫によって「自分が変わる」ことにより、相手との関係も少しずつ変えられるかもしれない、という意識をもつことが大切だと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コミュニケーション
- 感想投稿日 : 2017年7月16日
- 読了日 : 2017年7月16日
- 本棚登録日 : 2017年7月16日
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