独学で世界的な建築家になられた安藤忠雄さんの半生が書かれています。
「野生をいかにしてとりもどせるか」
が日本再生の鍵であると安藤さんは本書の中で何度か言われていますが、
安藤さんの半生を読んでいると、やはりその野生というものは、どうしても貧しさみたいなのがないと、ついてこないのではないか?と思った。
安藤さん自身も学力の問題もあったと言ってますが、学費がないということで大学に行かなかったみたいです。
自分の理想や目標があるのに、それが手に入らないという飢餓感や今の状況から抜け出そうという意思が「野生」として強力な力を生み出しやすいのかな?と。
そういうわけで、今の豊かな暮らしが当たり前の日本の若者(自分も含め)にはこの種の飢餓感からくる「野生」は難しいかもなと感じる。
だから、自分の夢や信念を持って、とか誰かのために、というのが新たな「野生」を生み出すための力になると思う。
学歴やお金がなくても努力と情熱で夢は叶えられる!そう思わせてくれる安藤さんの半世紀でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月9日
- 読了日 : 2013年7月9日
- 本棚登録日 : 2013年7月9日
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