この本は、巻末にTwitterのようなものや週刊誌のような感じの記事を参考資料として用意し、適宜それらの資料を読みながら読み進めていくタイプのいかにも今時な感じの本でした。最初はめんどくさいなあと思いながら読んでいましたが、Twitterらしきものに書き込んでいる人物だと思われる人物が読み進めていくうちに本編の方にも出てきたりして、個人的にはかなり斬新で面白かったと思います☆
昨日、内田樹さんという方が書いた「街場のメディア論」と言う本を題材にした読書会&内田樹さんの講演に参加してきたのですが、その時の結論として「マスコミとは、物事が良くなろうが悪くなろうがはおかまいなしに変化を求めるものだ(情報の価値が高騰するため)」「なので、マスコミに正しさを求めようとするのでは無く、今後は煩雑する情報の中から正しい情報をスクリーニングしてくれるを選択する事が重要である」という結論がありました。まさしくその事を表したのがこの本では無いかと思います。・・・ただ、例によって湊かなえさんらしく、出てくる人のほとんどが嫌な奴ばかりなのが個人的には残念だったかな^^;。そろそろそうじゃないパターンの本も書いて欲しいです☆
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エンタメ小説
- 感想投稿日 : 2021年3月28日
- 読了日 : 2012年10月4日
- 本棚登録日 : 2021年3月28日
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