卯之吉の尽力で旗本家の当主となった権七郎だが、天満屋の画策で甲府勤番を命じられる。それを阻止しようと隠密廻りを拝命した卯之吉たちは鍵を握る金貸しを追い甲州路を行くが天満屋が仕掛けた罠が待っていた。前巻の後日談的な流れです。久々に水谷と由利之丞の活躍が楽しい。取り巻きたちと旅に出る珍道中風な展開で各キャラに持ち味と見せ場有り、お得意の勘違いの連鎖有りと盛りだくさんの内容です。蘊蓄も適度に挿入され話に上手く生かされているのは流石の手腕。最近はちょっとマンネリ気味もあったのでこういう新志向も良い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代歴史小説
- 感想投稿日 : 2013年9月8日
- 読了日 : 2013年7月31日
- 本棚登録日 : 2013年9月8日
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