「野生時代」に'94~'95まで連載されていたフォト・エッセイ+加筆された猫にまつわるエッセイ集。もはや一昔以上も前のものだが、テーマが猫旅だけに古びることはない。犬があれほどまでに種内変異が大きい(チワワもドーベルマンも犬だ)のに比して猫のそれは小さいだろう。にもかかわらず、猫はあれほど表情の多彩さを持った生き物だ。フォト・エッセイはそのことを実に如実に伝えている。篇中のNo.1はロンドンのタキシード猫かと思うが、他にも捨て難い猫がいっぱい。後半のエッセイはやや力量不足の感もあるが、まずは及第点か。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
☆エッセイ
- 感想投稿日 : 2013年10月16日
- 読了日 : 2013年10月16日
- 本棚登録日 : 2013年10月14日
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