名前だけ知っている古典だったが、コロナと戦争の今読んで考えるのに最適の本だった。それにしてもカミユの想像力の鋭さに脱帽。私は一人暮らしだし周りでコロナに罹った人はいないので実は危機感が薄いのだけど、家族と住んでいて一人が隔離などということになったら、やはりその別離は不条理と感じられるだろう。戦争は、やりたい人以外には不条理の最たるものだ。訳はいまいちのような気もしたが、原文に忠実なのかもしれない。じっくり読んでいる時間がなかったのでざっと筋を追うだけになってしまったが、その訳者による解説が詳しくてよかった。
歴史は勝った方の記録というようなことがどこかに書かれていて、まったくその通りだと、雑な読み方でも心に残った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年4月26日
- 読了日 : 2022年5月2日
- 本棚登録日 : 2022年4月17日
みんなの感想をみる