「あなたのところから買いたい」とお客に言われる小さな会社

著者 :
  • フォレスト出版 (2012年9月15日発売)
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感想 : 12

小さな会社だからこそできること・・・というニュアンスのタイトルを見てだいたいは内容が予想できましたが、パラパラっと本をめくってみて、いくつか同じ思いをしている経営者の例がでていたので読んでみることにしました。

本書のテーマは「感性にうったえる」。

「感性にうったえる」とは、商品の魅力や強みばかりをうたって買って下さいと一方的に売り込むのではなく、まずは自分たちのこだわりや取り組みを知ってもらわないことには、ほいほいとたやすく買ってくれる時代ではないですよ、と書かれています。

小さな会社は競争力も、資金も、人材も潤沢ではありません。それでもやっていかなければならないがどうすれば利益が上げられるのか?どこの会社も悩む問題です。

だからうりこまなきゃ!と考えてしまいがちですが、いまや扱ってる商品もサービスもだいたい同じものが溢れている時代。なので、お客さんはどうせ同じものなら、応援したいと思う「人」から買いたいと考えるのが今の時代だといいます。

この考え方は意外と持っていない人が多いのでは?選ばれるのは商品でもサービスでもなく「人」ということを分かっていないと、かなり販売業はしんどくなります・・・・なぜなら、商品もサービスも「いいもの」なのは当たり前だからです。美味しくないものを売ってもらっちゃ困る、サービスが不十分なものをすすめてもらっては困る、ということをお客さんは当たり前のように要求します。

ただこの不況の中、教育にお金をかけたくない会社が増えているはず。長い目で見ると、教育しないでいることは結果的にお金をたくさん使ってしまうという意識がない。何年たってもレベルが上がらない、そうすると昇給もさせられない、よってモチベーションが下がる、会社の質も落ちる・・・・、売り上げも上がるわけがない・・・

一方、教育される側も、働くからには学ぼうという姿勢が大事だと思いますが。指示待ち、自分で考えて行動できない、私の経験からこういう人が増えているように思うのも事実。

それをうまくまとめてお互いが協力できる環境づくりが理想ですね。・・・・まあそれが難しいんですが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 開発・企画
感想投稿日 : 2013年10月30日
読了日 : 2013年10月30日
本棚登録日 : 2013年10月30日

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