第一勧銀、ボスコン、三井不‥‥と華麗なるキャリアの著者。
よく議論になるのは分譲にするか、それとも賃貸にするかであるが、この本が推しているのは中古マンションを購入し、リノベーションをするというものである。
基本的に建物の価格は買ったときから下がるため、不動産価格の上昇要因は地価の上昇となる。しかし人口が減少していく日本において地価の上昇は見込みにくく、また欧米と違いリノベーションが定着していない日本では不動産の買い替えも難しい。
傾向として、マンションは購入後7年程度で価格の下落が止まるため、築7年程度の中古マンションを購入して自分でリノベーションするのが好ましい。業者がリノベーションした物件には不要な機能も多く含まれることが多いからだ。
会社では必ず費用対効果の議論がなされる。私生活でもそのような観点は必要であり、一般的な傾向に流されず客観的な検証を行うべきなのだ。
いざ自分のこととなれば、現時点ではどちらをとるかを判断するのは難しく、実物をみて、価格を比較してから決めることになるだろう(一般的には新築マンションには広告費やモデルルームの運営等諸々の費用が価格の30%を占めるとのこと)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
不動産
- 感想投稿日 : 2012年1月29日
- 読了日 : 2012年1月28日
- 本棚登録日 : 2012年1月28日
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