過去も未来もなく今しかない。物理学者と仏教の識者が達した結論について述べた本である。
物理学では「時間はない」は科学的にゆるぎのない事実として認められている。実は仏教でもそれは同じことだという。
本書を読んでいるとあらゆる事が再定義されていく。時間、宇宙、瞑想、慈悲。どのように語られているのかは本書の言葉から受け取ってほしい。
本書は一見禅問答の様にみえる。あっちにいき、こっちにいき。堂々巡り。つまるところ、私達が使っている言語では表現するのが難しい。ひところでは言い表せない。そこに真実があるということなのか。
本書の中でも述べられているが、知識を貯めるのではなく捨てることが大事。本書を読み進めるにも、これまでの知識が邪魔になるのは間違いない。そういう気持ちで読むことをおすすめする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月2日
- 読了日 : 2022年10月2日
- 本棚登録日 : 2022年10月2日
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