本書は、イノベーションは研究者や商品企画の担当者だけのものではないこと、成功事例には共通事項があること、ダイアローグ・イン・ザ・ダーク、アップルなどの豊富な事例でイノベーションとは何なのかを解き明かす。そして、イノベーションに欠かせない情熱の重要性を述べている。
世の中のほとんどのことはでは、努力の結果の最善/普通の比は2/1程度である。しかし、イノベーションによりこの比は50〜100/1程度となりこの差が価値の源泉であり決定的な差異化要因となり得る。
これらの適応範囲は何も研究開発だけに閉じない。商品企画に閉じない。我々が行う活動すべてに関わることであると本書では説いている。さらには、うまくいった事例を調べてみるとそのための手法については共通点がある。とはいえ、どれにも効く万能薬のようなものはなく、変革したものに合わせ多様である。結局のところ、ピンチをチャンスに変えるための、質問力、多様なものを組み合わせる能力、そして、変革を恐れない精神および行動力の重要性をを豊富な事例から暴き出した。
イノベーションの道を志し、仮にうまくいっていないのであれば、もう一度自分を見直す意味で読むのがいいのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2014年9月15日
- 読了日 : 2014年9月14日
- 本棚登録日 : 2014年9月7日
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