対話型組織開発――その理論的系譜と実践

  • 英治出版 (2018年7月4日発売)
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感想 : 4
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 読み応えがある本。組織変革を行う場合に「対話」を如何に活用するかが書かれている。
 この本にはキャッチーなフレーズみたいなものはない。「対話型組織開発」についての研究結果は多様であり、それをそれぞれ詳細に述べている。初学者がどのように学んでいけばよいかのガイドが欲しくなる。
--- 以下引用 ---
■組織ディスコースの重要な概念
▶ディスコース:その作成、普及、利用という関連する行為に伴って、アイデアや思考を具体的に表現する、相互に関連する「テキスト」の集まり
▶テキスト:内容や主題の意味を伝えるすべてのもの(言葉、シンボル、絵や図法、ジェスチャーなど)
▶文脈:テキストが組み込まれた、時間的、歴史的、文化的、社会的状況。すべてのテキストは、潜在的に、他のテキストの文脈である
▶ナラティブ:一連のアイデアや事象を意味のあるストーリーラインに結びつける、主題や問題に重点をおいた、口頭による語り(文書による記述)
▶会話:2人以上の人々の間の相互作用や交流の一部として、時間的にもレトリック的にも相互に関連する一連のテキストの作成、普及、解釈

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月29日
読了日 : 2022年5月29日
本棚登録日 : 2022年5月29日

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