システマに関する本の最高傑作。小説形式になっておりわかりやすく面白い。
ロシア特殊部隊員が明かす、ロシアの武術、軍隊格闘術であるシステマ。戦うためというよりは「生きる」ための秘術について分かりやすく伝えてくれる。
著者となっている「ゲオルギー・システマスキー」はあくまでも仮名である。なるほどこういう売り方もあるものだと編集者の意図が素晴らしい。
小説形式のストーリー展開も絶妙。伏線とその回収が見事に繰り返されている。無駄がない。教えはいくつかの司令としてもたらされる。その順番がストーリーと相まってとても良い。
軍隊、軍人にとって一番大切なこと。それを守るために考え抜かれたシステマは奥が深すぎる。精神、心、身体。これらをうまく調和させることを突き詰めたのだろう。日本の合気道にも通じるものがある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月4日
- 読了日 : 2022年6月4日
- 本棚登録日 : 2022年6月4日
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