再読了。
連作長編二話。
二話目の主人公、お若さんが素敵過ぎます。
「お前も来年は十七だろ。姉ちゃん母子を養ったり、おみやと所帯をもとうとしたり、もう立派に一人前じゃないか。一人前なら、もっと見栄をお張り。姉ちゃんを吾兵衛さんにとられたのが口惜しくっても、姉ちゃんに甘ったれられなくって淋しくっても、そんなことは平気だって顔をおし。一人前の男が、それくらいの見栄を張れなくってどうするんだよ」
十六のときに、こんなことを言ってくれるお若さんが・・、北原亞以子さんが身近にいたなら、わたしも一人前の男になれたかも知れませぬ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
北原 亞以子
- 感想投稿日 : 2012年10月12日
- 読了日 : 2012年10月10日
- 本棚登録日 : 2012年10月12日
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