ジェノサイド 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年12月25日発売)
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本棚登録 : 7138
感想 : 643
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解説にもありましたが、エンターテインメント作品としてのドキドキ感は存分に味わえました。
一方で、少年兵との凄惨な戦闘描写などを読み、人類が繰り返してきたジェノサイドは、自分と同じ人間がやってきたことなんだと思うと、今この瞬間も、自分の生きている地球上で未だに起こっていることが悲しく、虚しくなりました。

それでも、エピローグにあった、我々人類を ”ジェノサイド(大量殺戮)を行うヒト” と定義したハイズマン博士に対して、ルーベンスのユーモアを交えた反証の場面は、少し顔を上げさせてもらえたやり取りだったと思います。


アキリに投げかけたこの研人の言葉、胸に刻みました。
「もう安心だよ。ここには戦争はないからね。この国の人たちは、もう戦争はしないと決めたんだ」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月2日
読了日 : 2022年5月2日
本棚登録日 : 2022年4月16日

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