解説にもありましたが、エンターテインメント作品としてのドキドキ感は存分に味わえました。
一方で、少年兵との凄惨な戦闘描写などを読み、人類が繰り返してきたジェノサイドは、自分と同じ人間がやってきたことなんだと思うと、今この瞬間も、自分の生きている地球上で未だに起こっていることが悲しく、虚しくなりました。
それでも、エピローグにあった、我々人類を ”ジェノサイド(大量殺戮)を行うヒト” と定義したハイズマン博士に対して、ルーベンスのユーモアを交えた反証の場面は、少し顔を上げさせてもらえたやり取りだったと思います。
アキリに投げかけたこの研人の言葉、胸に刻みました。
「もう安心だよ。ここには戦争はないからね。この国の人たちは、もう戦争はしないと決めたんだ」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月2日
- 読了日 : 2022年5月2日
- 本棚登録日 : 2022年4月16日
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