豊田商事事件の残党を源流とする平成詐欺大河ドラマ的小説。大河ドラマ的なら諸行無常・盛者必衰的な起承転結になりそうだが、ピカレスク小説の雰囲気も残し、後味がそんなに悪くもない。主人公の長女に結婚詐欺をする唐津を逆に封じ込める手口が圧巻で爽快さも感じる。詐欺師たちの行動原理がよく描かれていて非常に面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年9月28日
- 読了日 : 2019年9月26日
- 本棚登録日 : 2019年9月14日
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