頭のいい子は、3歳からの「遊び」で決まる!

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  • PHP研究所 (2011年2月1日発売)
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本田式認知テストに興味を持って読んだ。ちょっと英才教育の本だから思ったのと違うけど、子供をむやみに怒らずにすむようになりそうだな。子どもの理解になるいいホンダ。


 早期教育、つまり英才教育はポイントを守らないといけない。それが認知特性を理解することである。
①子供が学習するのに十分発達しているか見極めること(認知特性は体の成熟で開花のタイミングが違う。視覚特性を獲得してないのに文字を読ませようと思っても不可能である。それを強要したら子供の負担にしかならない。)
②やりすぎ・偏りすぎに気を付ける(学習内容には視覚特性・聴覚特性・言語特性など種類がある。一部に偏っても知能は伸びない。得意は向上・苦手は克服。バランスよく伸ばしていこう)
③向き不向きを理解する(誰もが得意不得意がある。それは認知特性からくるものが多い。視覚優位の子に聴覚特性の課題をやらせて上手くできないからと叱っても意味はない。その子の特性をきちんと診断して、正しい学習の処方をしなくてはならない)
④コミュニケーション能力と柔軟性が最も大事(どんなに子供の知的能力を伸ばしても、人間関係形成能力がなければそれは生かせない。社会に出てもKYな人間なままでは幸せに生きられない。子どもの幸せを願うなら、コミュニケーション能力をまず伸ばす。そのためにしっかり愛情を注いでアタッチメントを増やし、様々な体験をさせてあげましょう)


p64にあった、お受験は聴覚優位を試すテストが多く、聴覚優位の子が合格しやすい。という豆知識はおもしろい。

でも、子供は成長とともに聴覚優位から視覚優位になっていくというようなフォローもあって良かった。子どもは成熟とともに認知特性も変わっていくという知識、大事だよな。これがわかってないと、できないことが多い自分の子どもをダメな子だと勘違いしかねないしね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2020年7月17日
読了日 : 2020年7月17日
本棚登録日 : 2020年7月17日

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