この本の筆者はホンマでっかTVでよく見るので、気になって手に取ってみた。
読むうちに努力は大事だけど、自分がやっていたのははたして努力だったのかを考えさせられた。
本当の努力とは何か?それは、目的(目標)とそれを達成するための戦略を立てる。そして、タスクを一つひとつ処理していくだけ。戦略が最重要。
筆者曰く、苦労すること=努力ではない。
真の努力とは、
成果を出すために必要な①目的を設定する②戦略を立てる③実行するの3段階のプロセスを踏むこと
戦略がしっかりしていたらどんなことでも、ある程度は身に付けることができる。ただ、努力は人間をスポイルすることがある。努力するのには快感が伴い盲目的になりやすいらしい。
・あなたが今している努力は本当にあなたがしたいことなのか?
・周りに流されてやってしまっているだけなのではないか?
・身近な誰かに洗脳されてしまっているのではないか?
・社会そのものに洗脳されているのではないか?
時折一歩引いて問いなおすことが必要とのこと。
日本人にとっての努力は明治維新後の薩長同盟の考え方から広がった。江戸時代は努力は粋ではなかった。欧米には努力中毒は少なく、日本人は自分を痛めつけるのが大好きである。
努力が報われないのは社会のせいに見えるがそうじゃない。時代や格差のせいにするのは間違い。
適切なストレスは人の力を最大に引き出す。
傑出した才能は生存に不利であり、勤勉・誠実な人ほどドス黒い感情を持っていることが多い。そして、努力家は他人の才能を潰す。
才能があるかないかというのは、自分が持っている適性を知って、自分の評価軸を確立できているかどうかということに尽きる。
他人の才能を使いこなして、努力をしない努力をしよう。そして、才能がある人を使うには、自分では気づいていないが他人が気づいているところを探して褒めること。
目的を果たすために何をしたらいいのか戦略を立てることが大事だ。必ずしも自分の能力を上げることが目的の達成につながるわけではない。
それを履き違えないようにまずは目的と戦略を立ててみたいと思う。
- 感想投稿日 : 2020年5月22日
- 読了日 : 2019年6月28日
- 本棚登録日 : 2020年5月8日
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