武器としての決断思考 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社 (2011年9月22日発売)
3.70
  • (510)
  • (1082)
  • (844)
  • (175)
  • (40)
本棚登録 : 8945
感想 : 1056
4

この本が言いたいことは3つある
1つ目はこの本は
普通の生活に役立つ実力を
身に付けることが出来るという事である。
つまり答えではなく、答えを出す方法を学べるということである。
そして実学で学ぶ際の4要素を
提示している。
「知識・判断・行動・修正」である。
この判断を持つことでブレながら
最善を尽くす生き方ができる。
2つ目はプロフェッショナルになれという事である。
専門的な知識・経験に加えて横断的な知識・経験を持つ事で相手のニーズに合ったものを提供する事ができ、価値ある人材になることが出来る。
3つ目は情報を鵜呑みにしないということである。
そのために自分の頭、足を使い、「価値ある情報」を取りに行く。
その際使える手法としてインタビューでは相手にナメられろというのがある。
これにより相手の警戒心を和らげ、話全体を自分の知りたい方向に持っていくことができる。

そして
この3つのことを
実践するために必要なスキルとして著者はディベート思考を推薦している。
ディベートの本質は6つある。
⑴これは客観的に判断するための思考であり、あるテーマに対して賛否両論を自分の頭の中で整理する必要がある。
⑵テーマは「〜すべきか、否か」にする。そして問題が大きい時は小分けにして行う。
⑶「メリット」「デメリット」を比較する。
メリットの3条件
①内因性
②重要性
③解決性
デメリットの3条件
①発生過程
②深刻性
③固有性
⑷反論はメリット、デメリットの3条件に対して行い、そこでは裏を取らず、逆を取る。
⑸「正しい主張」の3条件
①主張に根拠がある
②根拠が反論にさらされている
③根拠が反論に耐えた
⑹どちらが重要かは「質×量×確率」で考える

私がこの本を読んで感じたのは
少しの労力を惜しみ流されているのではないかという事である。
そのために何のために動くのかという事をこのディベート思考でしっかりと定め
行動に移していきたいと考えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2017年5月20日
読了日 : 2017年5月20日
本棚登録日 : 2017年5月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする