去年の8月の終わりごろ、不快で泣きたくなるような出来事があったので、フラフラと行きつけの本屋さんに向かった。何もしなくていいけれど何かしていないと心がもたない、そんな状態のときに出来るのはいつもの行動しかなくて、ほぼ無意識に足が向いていた。で、何を買うとはなしにボンヤリと棚を見つめていたら、不意に目に飛び込んできたのが面出しされた表紙いっぱいの笹井一個さんの絵。作者は?と見ると大好きな作家さんの吉川トリコさんだったので、迷わず手に取りレジへ。
その後、これまた本屋さんの近くの行きつけのカフェに行き、3時間ほどを掛けて一気に、というか気がついたら読了していた。
全くの偶然で選んだ一冊ですが、その時の私の気持ちに寄り添ってくれるお話でありがたかったです。
でも、その時の感情の揺れを、小説を読む事で一緒に記憶したような気がして、表紙を見ると顔が熱くなります。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月30日
- 読了日 : 2014年8月29日
- 本棚登録日 : 2014年8月29日
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