王妃の館 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2004年6月18日発売)
3.57
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本棚登録 : 2157
感想 : 200
5

読了!★★★★★

笑っていたのに、泣いている。
ホロリとしていたのに、クスりとしている。
泣きと笑いのアップダウンを繰り返しながら、物語は終焉を迎える・・・
ハリウッド的でいい、水戸黄門級でもいい、予定調和の大円団でいいのだ!!
期待してもらっていい、後味まで美しい感動のフィナーレが待っているのだから!!

岩波先生はいい事言うなぁ・・・
幸せに生きる為に一番大切な事を教えてくれたんだからなぁ・・・
それを守りきったふさ子はすごいなぁ。

ミチルもああ見えて、結構いい事言うね。ルイ14世の高貴なお話に比べれば、
下世話であると言われてしまうかもしれないけど、苦労が足らないと香に言うシーンは良かった。
幸せだから、不幸だと嘆くのだと。はなっから欺すつもりの恋なんてあるわけないと。

プティ・ルイの健気さにはグッとくる。子供はやはり反則的威力がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年6月18日
読了日 : 2012年6月14日
本棚登録日 : 2012年6月4日

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コメント 1件

wblackさんのコメント
2012/11/01

「男なんてみんなそう!私が欲しいだけなのよ!」
下心があると邪推されてしまったシーンですね!
ピュアな彼にはキツかったでしょうね・・・
男としては悲しい瞬間です。

「プリズンホテル」や「天切り松」とか「きんぴか」などのエピソードを思い出すことがしばしばあって、浅田節の集大成的な作品だとおもっていますが・・・
振り袖おこんとか、軍曹とか、板長と服部シェフとか、木戸孝之介とか・・・
どこか似てませんか?? 浅田好きにはたまりませんね!
安心して笑ったり泣いたりできました。

M・R先生?? そうなのかもしれませんね!

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