砂漠と鼠とあんかけ蕎麦―神さまについての話

  • アスペクト (2010年12月1日発売)
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感想 : 9
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五味太郎先生の「神っていったい何ですか?」という質問から始まる、山折哲雄先生との対談集。
絵本作家と宗教学者という組み合わせもなかなかないような気がする。
そして30時間も語り合ったというだけあって、軽いノリでも内容が濃ゆいこと濃ゆいこと。
宗教のことだけじゃなくて、死生観やエコロジーなんかの話も飛び出してくるのが面白かった。
一番共感したのは『日本人は宗教を「感じる」民族』という説。
日本は他の国と違って豊かな自然がある風土に生きているから、生き抜くための物事を考える必要がなく、自然とともに共感の生き方をしていけば救われるようになっていると書いてあってなるほどなと思った。
確かに他の国と比べたら、森と川と、森の幸山の幸があり、ただ生きるのにこれだけ恵まれた民族もいない。
日本人と自然の関わりの奥深さを更に強く感じてしまうなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 1 哲学・宗教
感想投稿日 : 2011年10月14日
読了日 : 2011年10月14日
本棚登録日 : 2011年1月6日

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