身代わり忠臣蔵

著者 :
  • 幻冬舎 (2018年2月22日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 16
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「身代わり」についての扱い方・描き方は、
いわゆるよくある設定だが、
おなじみの忠臣蔵から、美談要素をことごとく取っ払っているのが面白い。

吉良もたいがいだが、浅野内匠頭だってほめられたもんじゃない。
ホントは仇討ちなんてしたくない内蔵助は、あくまで再就職の手段として考える。
幕府の連中は、仇討ちをエンターテイメントとして待ち受けている…

こういった「本当にそうだったかもしれない」
と思わせるエピソードを重ね、
時代小説マニア以外にも通じる平易な文章で、
軽快に語ってみせるのが、この著者の真骨頂ではないかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年3月31日
読了日 : 2019年3月31日
本棚登録日 : 2019年3月31日

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