芥川龍之介の短編を集めた一冊。
表題作『地獄変』をはじめ、『蜘蛛の糸』『藪の中』といった非常に有名な短編が並ぶ。
わたしは芥川賞作家の作品が苦手だ。何と言ってもとっつきにくいからだ。それは難読漢字が並ぶ『日蝕』に限らず、綿矢りさであっても同じことで、何にせよ読みづらい。直木賞作家たちの方が性に合っている。
しかし芥川本人に関しては、非常に面白く、わかりやすく、とっつきやすい。あるいは、芥川作品の原作である今昔物語集などがわかりやすいからかもしれないが、原作が分かりやすいからといって二次作品が分かりやすいとは限らないだろう。ここはやはり、芥川の文体・力量によるものだと思う。
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カテゴリ:
日本小説一般
- 感想投稿日 : 2008年6月22日
- 本棚登録日 : 2008年6月22日
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