空家が増えているというのはまぁそうでしょうという感じ。
だけど、そう少なくない自治体で空家対策の条例を制定しているというのはちょっとした驚きだった。
空家になった建物を半ば強制的に撤去するには大きく分けて二つ建築基準法と景観法とがある。だけど、どちらも使いづらいということで、各自治体で空家対策の条例を作っているらしい。
住まいの質という点では、日本の戸建て住宅は欧米のそれとは面積においては遜色はないらしい。
なので、ウサギ小屋と揶揄されるのは主に賃貸住宅の質の低さであって、借家人は手入れをしないからという理由で安っぽい仕上げ材を使ったり、長居されては困るからということで狭い部屋にしてみたりと、その質の低さは意図されたものだった。
この借家の質の低さを、「つながり」だとか「ふれあい」などで飾りつけたのがシェア~といわれるものなのかもしれない。
都心部の超高層マンションの売れ行きから、広さを犠牲にして都心部に住むことを選択する家庭が増えてきたということを考えると、居室面積で質を図るのは時代とフィットしなくなりつつあるのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
場所をつくるということ
- 感想投稿日 : 2012年8月21日
- 読了日 : 2012年8月21日
- 本棚登録日 : 2012年8月21日
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