間違いだらけの憲法改正論議 (イースト新書) (イースト新書 13)

著者 :
  • イースト・プレス (2013年10月10日発売)
4.04
  • (11)
  • (9)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 88
感想 : 11
3

改憲派でも護憲派でもない、これらを俯瞰する立場から憲法改正議論について述べた本。日本国憲法の今後を案じ、考える機会にしたいと思い、手に取った。少し難易度が高い内容で、理解が追いつかない部分もあった。憲法にあまり馴染みがない状態でいきなり本書を手に取るのは、辛いものがあるかもしれない。
理解した範囲で、以下に本書の内容を要約してみたい。
憲法の条文の内容は必要最低限とし、細かいところは法律で定めなくてはならない。如何様にも解釈できる条文の内容よりも、それをどのように運用するかの方が重要である。成り立ちからいって、当用憲法(=日本国憲法)は日本の歴史、文化、伝統に立脚していないマッカーサーの落書きであり、仮にこれに手を加えた所で戦後レジームから脱却できない。そもそも、当用憲法を改正するにしても憲法観について国民が合意しておくことが不可欠なのに、軍隊をもつかどうかという初歩的な点ですら意見がわれているようでは程遠いだろう。
以上、要約終わり。つまりは、今の当用憲法はやめて、日本固有の歴史、文化、伝統に根ざした新しい憲法を作ろう、ということが視野にあるのだと思う。日本人が目を覚まし、本来の誇りを取り戻すことを切に願う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学、歴史
感想投稿日 : 2022年7月30日
読了日 : 2022年7月29日
本棚登録日 : 2022年7月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする