コンピュータが労働力を置き換える不安を考える本。技術の発展する速度が速すぎて、新たに生まれた雇用の数よりもコンピュータが人間の仕事を奪った数の方が大きい。過去の出来事を振り返ると、蒸気機関や電気の普及などの革命的な技術が生み出されたときは、今と同様に労働者達は不安を抱えていた。でも実際には雇用の数は増えたし生活は良くなった。現代のインターネットの普及やコンピュータ技術の革新も、これまでの技術革新と同様に新たな雇用を生み出すのか。また、どういう仕事ならコンピュータに置き換えられないか。どうすれば機械と人間は共存できるのか。こういう議論が興味深く読める。
法政大学の小峰教授が書いた最後の解説が上手くまとまっていてかなり読みやすい。
メモ:労働者が失業の不安から機械を壊したラッダイト運動と同じような運動が今もあってそれはネオ・ラッダイト運動ていうらしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
仕事
- 感想投稿日 : 2013年10月14日
- 読了日 : 2013年10月14日
- 本棚登録日 : 2013年4月21日
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