数々の「マイブーム」を生み出してきたみうらじゅんが書いた祭りに関する本。2000年に発行された本だが、今見ても十分、引き込まれる。「とんまつり」とは聞きなれない言葉だ。その心は、「とんまな祭り」から来ているようだ。
よくこれだけ、奇抜な祭りを見つけてきたものだ。例えば、福岡県北九州市の尻振り祭り。1月15日に、東大野八幡神社で開催される。
尻振り祭りに関して北九州市 時と風の博物館というサイトに次のような紹介刺されている。
祭りの言われは昔、平尾台で大蛇が暴れていて神様が退治されたそうですその時切り落とした大蛇の尻尾がこの地区に落ちて来ましたそしてこの年は大豊作となり今にこのお祭りは続いています神官と当番の座元の当主はお尻を左右に振りながら大蛇に見立てた藁のしめ縄の周りを廻ります
不思議な祭りだというのが感想だ。現代の尻振りと言えば,クレヨンしんちゃんが浮かんでくる。コラボしてアピールすれば観光客が押し寄せてくるかもしれない。
愛知県小牧市で開催される田県(たがた)祭りに関して、3月15日に田県神社で豊年祭で「毎年新しく檜で大男茎形を奉製して田縣神社の神様にお供えし、今年一年が豊かな年であることを祈るとともに、万物の育成、子孫の繁栄を祈願する当社最大の神事」と紹介されている。この祭りでは、特徴的な「アンテナ」が重要な役割を果たしている。「アンテナ」と言えば、神奈川県川崎市の金山神社(かなやまじんじゃ)で開催される祭りが有名だ。海外のメディアでも紹介されている「奇祭」だ。
ほかにも笑い祭り、蛙飛び祭り、恐山大祭など次から次へと紹介されている。日本の違った側面が垣間見える。外国人が見たら腰を抜かすかもしれない。日本人もまじめだけじゃなくて面白いところがあるなあと思うか、それともハイテクと原始的なものが入り混じった奇妙な国だと思うか。カオスな世界が広がっている。
尻振り祭りに関して
http://www.kitakyushu-museum.jp/resources/410
田県祭りに関して
http://www.tagatajinja.com/
金山神社の祭りに関する英語メディアのリンク
http://www.huffingtonpost.com/2014/04/07/japan-penis-festival-kanamara-matsuri_n_5106378.html
- 感想投稿日 : 2016年5月10日
- 読了日 : 2016年5月10日
- 本棚登録日 : 2016年5月10日
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