『ねにもつタイプ』に引き続き、岸本さん二冊目。出版順はこちらの方が先。
たびたび既に読んだことがあるような気分に襲われる。巷によくある文章でつまらないとかいうことではない。自分も岸本さんと似たような考え方をしているということなのだろうか。私はとてもこんなに上手く文章は書けないが、どことなくこんな文章に憧れがあるのかもしれない。たぶんものすごく共感しているということなのだろう。大みそかの夜中に読み始めたら、没頭して年末カウントダウンを見逃してしまった。
本を読んで吹き出すことってあまりないので、私にとってこういう本は貴重だ(自分が知らないだけなのかも?) あ、でも去年は万城目学さんの『ザ・万歩計』もオモシロかったなあ・・・ そういえばゴキブリエピソードつながりじゃないか(ゴキブリ苦手な人は用心しましょう)。あと町田康さんの『浄土』とか。そういえば『気になる部分』の中で岸本さんが町田さんの『くっすん大黒』を褒めている。町田さんはまだ未読なものがたくさんあるので楽しみになってきた。
岸本さんが筒井康隆さんの大ファンと知り、「ああ」と何か腑に落ちるところがあった。私は筒井さんの熱心な読者ではなかったが、何となく最近読みたい気分になってきていたので何かいいタイミングなのかなと思う。『家族八景』とかテレビでまたやるみたいだし。
今年は岸本さんの翻訳も読もう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ(学者・翻訳家)
- 感想投稿日 : 2012年1月2日
- 読了日 : 2012年1月2日
- 本棚登録日 : 2012年1月2日
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