かすがい食堂 夢のゆくさき (小学館文庫 か 50-4)

著者 :
  • 小学館 (2023年4月6日発売)
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本棚登録 : 106
感想 : 7
4

毎回考えさせられるこのシリーズ。
今回はヤングケアラーと子育てについて考えさせてられました。

高校生の三千香は母子家庭で育ち、怪我の後遺症で働けなくなった母の代わりに家事を行う。そんな三千香を見かねた楓子はかすがい食堂に誘うが、頑なに拒否をして…

あまりに頑なな三千香の性格が、かなりしんどかったですけど、最後までかすがい食堂には通わないってのは驚きでした。人にも自分にも厳しいけど、それが必ずしも正しいとは言えず。
以前出てきたアフリカ系フランス人のエミリーの言葉で、「しつけではなく暴力」ってのが身にハッとさせられました。

楓子も三千香の言葉で、かすがい食堂の存続を考えていましたが、もう少し続けられそうで良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読み終わった本
感想投稿日 : 2023年5月31日
読了日 : 2023年5月31日
本棚登録日 : 2023年3月4日

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