――銓衡基準は、第一におもしろい(飽きない)こと、第二にためになる(役に立つ)こと、第三は新しい(二番煎じ・亜流でない)こと、第四に正しい(蓋然性が高い)こと、第五に論理性(意味不明でないこと)です。 ――それ以外の要素では判断しません。性癖や嗜好(かはいい・かっこいいも含む)での判断は普遍的ではないから論外です。また、受賞の有無、前評判、他人の評価、倫理的な評価等も一切関係ありません。たとへ著者のある面では反対でも、別の面でよければよいと判断するのが、客観的で公平なやり方です。